AOR ～スムースHIPHOP特集
AOR ～スムースHIPHOP特集
AORはAdult-Oriented Rock（アダルト・オリエンテッド・ロック）の略語でして、
日本で、1980年代に用いられた、音楽ジャンルになります。
落ち着いたボーカルのいわゆる大人向けのロックサウンドになります。
他にも、Album-Oriented Rock の意味で略語をとらえると、
アメリカでのラジオオンエア重視のサウンドを示すものとして、１９８０年代に用いられ、
Audio-Oriented Rockの意味では、パンク、ハードック、メタルとは相反する、
大人向けのロックの意味合いで使われています。
いわゆる落ち着いた、深夜のラジオにぴったりなジャンルですが、
今回ご紹介するのは、正統派のAORから現代のHIPHOPでAORのコンセプトを踏襲しているサウンドもご紹介します。
ドライブミュージックの意味合いが強いウエストコーストHIPHOPの作品がこれに相当するサウンドですが、
１９９０年代のサウンドがより、落ち着いた雰囲気を出してくれます。
昨今ではトロピカルハウスがこのジャンルに、野外感、夏のイメージをプラスしたものになります。
ドナルド・フェイゲン
Donald Fagen I.G.Y. (What a Beautiful World)
ドナルド・フェイゲンことドナルド・ジェイ・フェイゲンは1948年1月10日生まれ、69歳
アメリカ・ニュージャージー州・パサイク郡出身のシンガーソングライターです。
元々は、スティーリー・ダンのメンバーでして、
この曲が収録されている、デビューソロアルバム”The Nightfly”はアメリカで１００万枚を超えるセールスを記録しました。
最初に興味を持ったジャンルは、ブルース・ロックでして、
初めて購入したレコードはChuck Berryの”Reelin ”だそうでして、
11歳のとき、いとこに勧められ、ニューポートジャズフェスティバルに出演したそうです。
デイヴィッド・フォスター
シカゴ 素直になれなくて
シカゴは1967年に大学の同級生で結成された、”ビッグ・シング”を前身とし、
1969年にコロムビア・レコードからデビューしたブラス・ロックバンドです。
当初の名前は、”シカゴ・トランジット・オーソリティ”でしたが、シカゴ交通局からクレームが来たため、
バンド名をシカゴに変更しました。
この曲は、デイヴィッド・フォスターをプロデューサーに迎えての楽曲でして、
全米一位、年間でも１０位に入る大ヒット作品になります。
ピアノはデイヴィッド・フォスターが演奏し、TOTOのメンバー3人も演奏しています。
日本では三菱自動車のトレディア、
フォード・テルスター、
トヨタ自動車のマークIIクオリスのCMソングにも採用されました。
TOTO
TOTO 99
TOTO（トト）はデヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロを中心に、
１９７７年にロサンゼルスで結成されたロックバンドです。
メンバーが全員スタジオミュージシャンでして、演奏、アレンジはピカ一のサウンドになります。
マイケルジャクソンにも曲を提供、アレンジ、演奏などもしており、
８０年代のアメリカを代表するサウンドを構築しました。
メンバーとしては、ボーカルが固定化されておらず、
演奏家中心のグループに、ボーカルが交代で入るスタイルになります。
ウォーレン・G
Warren G This D.J.
ウォーレン・Gことウォーレン・グリフィン3世は1970年11月10日生まれ、46歳
アメリカ合衆国・カリフォルニア州・ロングビーチ出身のラッパー、プロデューサーです。
ドクター・ドレーの異母兄弟の弟でして、学生時代はスヌープ・ドッグとHIPHOPユニットを組んでいたこともあります。
ドラムはスムーズ、メロウなトラックで異質なウェストコーストHIPHOPサウンドを奏でます。
この曲はデビューアルバム”Regulate … G Funk Era”に収録されており、
アルバムセールスは300万枚以上を記録しました。
Paperboy
Ditty Paperboy
Paperboyことミッチェル・チャールズ・ジョンソンは1969年10月2日生まれ、
アメリカ・カリフォルニア州・サンディエゴ出身のラッパーです。
この曲はデビューアルバム”The Nine Yards”に収録されており、
Zappの”Doo Wa Ditty（Blow That Thing）”、 James Brownの” Funky President（People It’s Bad）”をサンプリングしています。
売上としては、アメリカにてプラチナ認定され、1994年のベストラップソロ??演奏グラミー賞にノミネートされましたが、
ドクタ・ドレーの” Let Me Ride”にグラミーは取られてしまいました。