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【高樹千佳子コラム】ジャック・ホワイトの大傑作ニューアルバムがすごい!

Chikako Takagi Column Vol.37


ブルーノ・マーズとエド・シーランの来日公演、凄かったみたいですねーーー!!!素晴らしかったみたいですねーー☆☆☆
ライブを見に行けた方、うらやましいぃ?、く???

高樹千佳子 洋楽COLUMN
高樹千佳子(cent.FORCE)

MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)

私は行けませんでしたが、この2人が同じ時期にココ日本にいる!!!、と思っただけでゾクゾク興奮しっぱなしでした汗!

さぁ、興奮といえば…こちらも凄いです!!!3月にリリースされたジャック・ホワイトの大傑作ニューアルバム、聴きました!?

ジャック・ホワイトは、アメリカの偉大なギタリスト、ヴォーカリスト、音楽プロデューサー。ブルースやカントリーなど、1970年代以前のロックを愛し、徹底的に、ストイックなまでに ‘アナログ’ にこだわる、ロック界のカリスマです。

使っているレコーディング機材や楽器はほとんどが70年代以前のもので、プログラムやコンピューター系の機材は一切使わず、ファンにも音楽をレコードで聴くことを薦めています(データやCDではなく)。 いやぁもうストイック過ぎて、、ジャック・ホワイトの音楽をストリーミングで聴くときはもの凄い罪悪感です…涙

でも、楽器も音もムダなものを削ぎ落とし、ごくシンプルなのに、独創的なリフ主体で ‘ロックの初期衝動’ のようなギタープレイはもう圧巻!ライブで見ても、尋常ではない破壊力に衝撃を受けます。

突出した才能とそのカリスマ性で、同世代(アラフォー)ギタリストとは一線を画す存在で、かのツェッペリンのギタリストであるジミー・ペイジに、「最近のギタリストの中ではNo.1」と言わしめたほど。

ベースレスのバンド、ザ・ホワイト・ストライプスから始まり(97年)、ザ・ラカンターズ、ザ・デッド・ウェザーを経て、2012年にソロ1stアルバム「ブランダーバス」を、14年にソロ2ndアルバム「ラザレット」をリリース。

そして今年3月、4年ぶりとなるソロ3rdアルバム「ボーディング・ハウス・リーチ」がリリースされたわけですが、今作も初週で全米チャート‘ビルボード200’で1位を獲得し、これでソロ3作連続で全米チャート1位☆☆☆

しかも、ジャック・ホワイトの場合、他の上位アーティストと違って、ストリーミングよりアナログなどのフィジカル・セールスの方が強いという、、、ファンはやはりちゃんとレコードを買って聴いているってことですね??

新作「ボーディング・ハウス・リーチ」の制作にあたり、ジャックは3つのルールを設けたそうで、

1.ナッシュビルの小さなアパートの一室に籠って、楽器を使わずに曲作り(どうやって!?)
2.デモ・テープは、彼が15歳のときに使っていたものと同じタイプの極めてシンプルで安価な、4トラック・テープ・レコード、ミキサー、ベーシックな楽器のみ使う。(20年近く前のもの!?)
3.レコーディングはセルフ・プロデュースでらNY、LA、ナッシュビルで行い、トータル3日間で終わらせる(たった3日間!?)

なんと厳しい!!!なぜに彼はそこまで自身を追い込むのか…いや、それとも好きでやってるのか。。

でも、そんな、現代と逆行するような不自由な中から、多様な音楽性とジャックのほとばしる才能、熱量がみっちり詰まった傑作が生み出されましたよ☆☆☆

こだわり続けてきたルーツ・ミュージックがベースにありながら、ロックンロールに加えてジャズやゴスペル、ファンクの要素も詰め込まれ、ジャックのギターがうねりまくる。

icon-music Over and Over and Over

イントロのギターからアツい!後半のギターソロもギュインギュインでかっこいい!!(表現が幼稚ですみません、)

icon-music Corporation

アフロ風パーカッションが印象的。ファンク的。

icon-music Ice Station Zebra

ジャズスタイルのサウンドにジャックのラップがのる!

icon-music Connected By Love

アルバムの冒頭を飾る、オルガンにゴルペル・コーラスを入れた壮大な曲。

などなど、ジャックの発想と音楽愛が無限大であることを改めて感じさせられる傑作アルバムです。

そしてライブでは、この新作ツアーから、‘観客の携帯やスマホ使用禁止’にしたそう。「100%生身の体験を楽しむ」ためだそうで、これにより、ジャックも観客もライブに集中できて、会場全体にこれまで以上に一体感が生まれると!

確かに本来ライブはそうだったわけだし、ライブとは、アーティストだけでなく観客も一緒になって作り出すもの。音を切っていても、ブルブルするとつい画面を見てしまったり、ライブを撮影しようという人もいます。携帯を触ることで、集中力が途切れますもんね。

さらにジャック・ホワイトは、ライブであらかじめ’セットリストを決めない’んですよね。観客の反応や会場の空気をみて、はたまたその時の自分のテンションで次の曲を決めるようで(他のプレーヤーには曲中に次の指示を出す!)、その即興的なライブはとてもスリリング!

傑作ニューアルバムもリリースされたことだし、近く来日公演が実現するといいですね!!!

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