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【高樹千佳子コラム】King Crimsonのライブ盤が日本‘大幅先行’発売されたことを記念し、今回はKing Crimsonついて語りたいと思います!

Chikako Takagi Column Vol.16


イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、キング・クリムゾンの凄いライブ盤が、先日9月27日に日本‘大幅先行’発売されました!というわけで、今回はKing Crimsonを取り上げます^^

高樹千佳子 洋楽COLUMN
高樹千佳子(cent.FORCE)

MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)

キング・クリムゾンは、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド。1969年に、ロバート・フリップ、マイケル・ジャイルズ、イアン・マクドナルド、グレッグ・レイク、ピート・シンフィールドの5人で結成され、アルバム「In The Court Of The Crimson King (クリムゾン・キングの宮殿)」でデビューしました。

プログレッシブ・ロック、通称プログレとは、60年代後半にイギリスで現れたロックのジャンルの1つ。ベースはロックですが、ロック以外のジャンル (クラシックやジャズの要素など) も取り入れた、前衛的で実験的な音楽です。曲の構成も、変拍子や転調など複雑で手が込んでいます。また、1曲1曲が長尺だったり、ヴォーカルがほとんどないか短めのものが多いです。シンセサイザーなどを用いた曲も多いですね。アルバム1枚を通して、1つの芸術作品、アートとなっています☆

プログレは後にもっと細分化され (80年代、90年代、00年代…)、プログレッシブ・メタル (ドリーム・シアターなど)、プログレッシブ・エモ・パンク (マーズ・ヴォルタなど)などが登場するのですが、、

キング・クリムゾンは、ピンク・フロイドやエマーソン・レイク&パーマーなどと共に、70年代イギリスのプログレの王道、プログレといえばのアーティストの1つなんですよね。

先のアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」は、ロック史に輝く名盤中の名盤で、「ロックの歴史」とか「ロックの名盤」といった類の音楽本に必ずと言っていいほど掲載されています。音楽をあまり聴かないという方も、強烈なインパクトのあるこの顔ジャケを一度は目にしたことがあるのではないかと思います。

これがデビュー作なんですが、ここからキング・クリムゾンに入ったという方も多いのではないでしょうか。私は10代後半に、この強烈なジャケが気になって興味本位で初めて聴いてみたんですが、それまでに全く聴いたことのないタイプの音楽だったので、「なんじゃこりゃーーー!」と衝撃を受けました。当時はとにかくわけのわからない不思議な作品、という印象を受けましたが…、

その後様々な音楽を聴くようになり、20代後半になって改めて聴いてみたら、難解ではあるけど音楽史に永遠に残るとてつもなく凄い作品なんだということに気付いたのです。わたしが生まれるずっと前にこんな音楽が生み出されていたなんて。。

キング・クリムゾンは、ギタリスト兼リーダーのロバート・フリップ中心に、メンバー交替を繰り返しながらも次々に話題作を発表。74年に解散しましたが、81年にはフリップ中心にエイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィンらで再結成し、以降、中断期間もありつつ活動は50年近くにも及びます。

そして先日リリースされたのが、ロバート・フリップの意向で制作されたという「ライブ・イン・ウィーン2016 + ライブ・イン・東京2015」。海外では2018年1月以降なのに、この日本盤は随分先行して発売されたんですね!

CD1と2が、この年のツアーの中でのベストパフォーマンスと言われているウィーン公演2日目(12/1)の全27曲が完全収録されており、CD3が、2015年のジャパンツアー全10公演(東京、大阪、名古屋、高松)から1曲ずつピックアップされたものに。

1と2は通常CDフォーマットですが、3は永久保存盤のHQCDフォーマットというものでプレスされているそうですよ。日本だけ特別、というのが嬉しいですね。キング・クリムゾンから日本のファンへの感謝の気持ちが込められているんでしょうか。

実は私もこのジャパンツアー、行ってきたんです^^渋谷東急Bunkamura オーチャードホール公演。キング・クリムゾンのライブを観るのは初めて!レジェンドのライブを生で観られるなんて、もう信じられないような気持ちでゾクゾクしながら会場に足を運びました。年配のお客さんが多かったんですが、20代30代の若い世代の方もけっこういらしてましたよ。ステージには大きなドラムセットが3台ドーン!!!(来日する度に増えているとか!) もうこれだけで、普通じゃない、とんでもないことが始まりそうな予感。…そしてメンバー7人は皆さん正装で登場。着席で観るライブでしたが、背もたれに寄りかかることさえ憚られそうな、クラシックのライブかの如く緊張感に溢れた空気の中、音源でしか聴いたことのなかった音が鳴り響き始めました。

いやぁ、、トリプルドラムって、、凄いですね!! 凄まじい音圧!! 出力最大のアンサンブルに圧倒されます。そこに、ギター、サックス、フルート、ベース、キーボード…。重厚かつ繊細でテクニカルな演奏に引き込まれ、別世界に連れて行かれるような感覚。もう普通のアーティストとは違う別次元のライブでした。Larks’ Tongues in Aspic. Part One (太陽と戦慄 パート1、Epitaph (墓碑銘)、Red、Meltdown、Radical Action…、、、そしてアンコール前の本編はStarlessで終わり、場内はスタンディングオーベーション。 最後はやはりこの曲、21st Century Schizoid Man (21世紀のスキッツォイド・マン)。初めて聴いた時に衝撃を受け、この曲のことが分かりたくて何度も何度も聴いた曲。46年も前に創られた曲が目の前で現在進行形で鳴らされていることに、感じたことのない興奮と感動を味わいました。場内は再度スタンディングオーベーション。いやはや、凄いライブを体験してしまいました。

この体験を忘れたくなくて、いやもちろん忘れはしないんですが、、これからも好きな時にライブを聴いてこの時のことを思い出したいので、このライブ盤、私は絶対買いますよー!

あと、ウィーン公演の方には、2016年初頭に亡くなったDavid Bowieへのトリビュートとしてアンコールで演奏された「Heroes」も収録されています。キング・クリムゾンバージョンだと、先ほども申しましたが、トリプル・ドラムの7人編成なので、スケールがグンと増して圧倒的な音圧になっています。ロバート・フリップは、1977年にブライアン・イーノを通してボウイから電話でオファーされ、ベルリンで「Heroes」のレコーディングに参加していたそうで、そのことを踏まえてフリップのギターを聴くと、なんだかとても感慨深い気持ちで堪能できます。

icon-youtube-play King Crimson – Heroes (Live in Berlin 2016)

キング・クリムゾン版の「Heroes」は、シングルとして、又、キング・クリムゾンのライブ・レコーディングによる「ヒーローズ トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイ」にも収録され発売されていますよ。

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Comments

  1. 高樹サンという方は全然存じ上げなかったのですが、良い音楽を聴いていますね。ホテルのロビーでパット・マステロットとメル・コリンズと談笑したのは良い思い出です。

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