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Artist Celeb News Column NO.16 Editor2 Tweet

[コラム]全公演でジミ・ヘンドリックスを追悼する、ポール・マッカートニー。 その背景と理由とは?

Paul McCartney


(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)

1968年発表ビートルズの『ホワイト・アルバム』とともに、今年ちょうど50周年を迎えるロックの名盤といえばジミ・ヘンドリックスの『エレクトリック・レディランド』。どちらも50周年記念盤が11月にリリースされることが話題となっているが、ビートルズとジミ・ヘンドリックスに不思議な結びつきがあったことはあまり知られていない。ちょうど来日中で、昨日は両国国技館で歴史的コンサートを行なったポール・マッカートニー。ポール・マッカートニーが今回の日本公演はもちろん、近年の全公演で「ジミ・ヘンドリックスに捧ぐ」と語って演奏している特別な演目がある。
「レット・ミー・ロール・イット」という楽曲の最後に、ジミ・ヘンドリックスの「フォクシー・レディ」をつなげてメドレー演奏し、ギターソロを披露、そして、最後にジミとの出会った時の思い出を語るのだ。

27歳で亡くなりながらも、今も伝説として語り継がれるジミ・ヘンドリックスを、同年代の生ける伝説のポールが追悼している理由と背景とは―――。

熱心なファンの間では知られてはいるが、ポール・マッカートニーとジミ・ヘンドリックスは、ジャズの帝王=マイルス・デイビスらと共に空前絶後のスーパーバンドを組む寸前だった。ジミが亡くなる1年前の1969年に、アラン・ダグラスをプロデューサーに、ジミとマイルス、そして当時のマイルスのバンドでドラマーを務めていたトニー・ウィリアムスの3人がレコード制作を計画していて、その企画の中で、ポールにベーシストとしてバンドに加わるよう、正式な依頼が出されていたのだ。結局ポールがスコットランドで休暇中であったため、バンド実現には至らなかったものの、その電報はプラハのハード・ロック・カフェによってオークションで落札され、展示されている。

ロックの神様によるボタンの掛け違いによっては、二人はバンド・メイトになっていたかもしれない。またもう1つポールとジミの間柄を示すエピソードとして、ジミがギターに火をつけて伝説となったモントレー・フェスティヴァルの一件が挙げられている、ジミ・ヘンドリックスのDVD『ヒア・マイ・トレインAカミン』の中で、ポールはこのように証言している。

『ママス&パパスのジョンに「モントレーに、ビートルズも参加しないか?」と誘われたんだ。そのとき僕たちは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から『マジカル・ミステリー・ツアー』プロジェクトでずっとスタジオに缶詰だった時期だったから、出演できなかった。「でも、凄いヤツがいる」とジミを紹介したら、最初は「ジミって誰?」と戸惑っていたんだけど、「そいつは凄いの?」と聞くから「勿論さ」と答えたよ。そしたらジミの出演が決まったんだ』(ポール・マッカートニー)

ポールはジミの大ファンとなり、ポールの後押しでモントレーへの出演が決まり、あの伝説的パフォーマンスが生まれた。そして、それはジミが最終日大トリを務めた歴史上最も重要な音楽イベントであるウッドストック・フェスティヴァルへとつながっていく。ポールが全公演で欠かさず演奏している「フォクシー・レディ」のジミ・ヘンドリックスのライヴ映像はこちら。ポールが全公演で想いを馳せたジミの姿が、ここにある。

そして、運命の糸は50年後、この2018年再び絡み合う。2018年11月ビートルズ『ホワイト・アルバム』50周年盤がリリースとなるが、それとほぼ時を同じくしてジミ・ヘンドリックス『エレクトリック・レディランド』50周年記念盤がリリースされる。そして、ここでもポールとのちょっとした関係性がある。『エレクトリック・レディランド』は当初女性の裸を使用したジャケットでリリースされていたが、ジミ自身はこの通称“ヌード・ジャケット”をひどく忌み嫌っていたようで、近年は遺族の意向により全世界共通でUS盤の顔のアップのデザインのものが使われていた。今回の『エレクトリック・レディランド』50周年記念盤では、ようやくジミが元々採用したいと思っていたジャケット・デザインで新装発売されることになった。実はそのジャケット写真を撮影したのは、のちにポールの奥方となったリンダ・イーストマン(リンダ・マッカートニー)だったのである。ジミは当時『エレクトリック・レディランド』のアートワークを指示する直筆の手紙の中で、“表か外側には是非、銅像のところでキッズと写っている僕たちのカラー写真を使ってください”と記していた。50年後、遂にジミ・ヘンドリックスの元々のヴィジョン通りにリンダの写真が『エレクトリック・レディランド』のジャケットを飾ることになった。当写真はNYセントラル・パークにある『不思議の国のアリス』像での撮影されている。

27歳で亡くなってしまった天才ギタリストと、76歳になった今もこうして日本中を感動させている天才ソングライター&パフォーマー。もしかしたらバンド・メイトになっていたかもしれない、ロンドンで交錯した同年代の二人は、ロックの神様が定める運命の中で、今も深く絡み合ったままのようである。

間もなく、ジミ・ヘンドリックスの生前最後に発売された歴史的なスタジオ・アルバム『エレクトリック・レディランド』の50周年記念盤が発売される。
誕生から半世紀を経て、再び世界中のロック・ファンが、この作品をもって圧倒的な体験(エクスペリエンス)をすることとなる。

The Jimi Hendrix Experience – Electric Ladyland 50th Anniversary Deluxe Edition teaser

『エレクトリック・レディランド』50周年記念盤の日本盤は11月21日発売。11月20日にはライヴ・ドキュメンタリー・フィルム『ジミ・ヘンドリックス』(73年作品)がZepp DiverCity(東京)、Zepp Namba(大阪)にて、一夜限定でライヴハウス上映をすることが決定している。

【ポール・マッカートニーとジミ・ヘンドリックスの時系列】

● 1967年1月11日 ロンドンのバッグ・オー・ネイルズというクラヴでポールはジミ・ヘンドリックスを観る(ちなみにこのクラヴはポールと亡くなった奥さんリンダと出会った場所で、リンダはカメラマンとしてジミ・ヘンドリックスを撮影していた)

● 1967年6月1日 ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』UK発売

● 1967年6月4日 ロンドンSaville Theatreで行なわれたジミ・ヘンドリックスのショ―で『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』発売後たった3日後に、ジミ・ヘンドリックスがタイトル曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のカバーを披露

● 1967年6月18日 アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレーで開かれた世界初の本格的野外ロックフェス、Monterey Pop Festival出演。ジミはギターを歯で弾き、背中で弾き、転げ回って弾き、更にはギターに火を付け、最終的に叩き壊す、ロック史に残る有名なパフォーマンスを行なった。その後スーパースターへの道のりが始まる。
元々モンタレーはビートルズが出演を依頼されたが、その頃ビートルズは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から『マジカル・ミステリー・ツアー』プロジェクトでずっとスタジオに缶詰だった時期。ライヴ活動もしていない時期でもあり出演を断るが、ポールがジミを大推薦した。

【リンダ・マッカートニーとジミ・ヘンドリックスの時系列】

● 1960年代中盤から後半、リンダ・イーストマンはロック・ミュージシャン専門のカメラマンとして活動

● 1967年5月15日、リンダがロンドンのクラブ、バッグ・オ・ネイルズにジョージー・フェイムのショーを観に行った際、ポールと出会う

● 1967年5月19日、リンダは『サージェント・ペパー』の完成記念パーティに招かれビートルズの写真を撮る。

● 1967年7月 NY公演でリンダは初めてジミを撮影。

● 1968年夏 『エレクトリック・レディランド』用のフォトセッションが行われる

● 1968年10月16日、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『エレクトリック・レディランド』発売

● 1969年3月12日ポールとリンダは結婚、リンダ・マッカートニーとなる。

● 1992年リンダ・マッカートニーが60年代に撮影したミュージシャン達の写真をまとめた『シックスティーズ』を出版。その表紙にはリンダ一番のお気に入りのジミの写真が使用された

https://www.lindamccartney.com/sixties/

● 2018年11月、50年の月日を経て、ついにリンダが撮影した幻の写真がジャケットに使用された『エレクトリック・レディランド50周年記念盤』が発売

◆ リリース情報

The Jimi Hendrix Experience / ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
『Electric Ladyland – 50th Anniversary Deluxe Edition 』 (エレクトリック・レディランド 50周年記念盤)

● 品番:SICP-5917~5920
● 価格:¥11,000+税 
● 仕様:完全生産限定盤 / 直輸入パッケージ仕様 / 3CD+Blu-ray / 48豪華カラーブックレット /
解説:大鷹俊一 英文解説:デヴィッド・フリック、ジョン・マクダーモット、エディ・クレイマー / 翻訳・歌詞・対訳付 
● 発売日:2018年11月21日(海外:2018年11月21日)

エ[コラム]全公演でジミ・ヘンドリックスを追悼する、ポール・マッカートニー。 その背景と理由とは?

【収録曲】

● CD-Disc1 Electric Ladyland
01. …And the Gods Made Love
02. Have You Ever Been (To Electric Ladyland)
03. Crosstown Traffic
04. Voodoo Chile
05. Little Miss Strange
06. Long Hot Summer Night
07. Come On (Let the Good Times Roll)
08. Gypsy Eyes
09. Burning of the Midnight Lamp
10.Rainy Day, Dream Away
11.1983…(A Merman I Should Turn to Be)
12.Moon, Turn the Tides…Gently Gently Away
13.Still Raining, Still Dreaming
14.House Burning Down
15.All Along the Watchtower
16.Voodoo Child (Slight Return)

● CD-Disc2  At Last…The Beginning: The Making of Electric Ladyland: The Early Takes
01. 1983…(A Merman I Should Turn to Be)
02. Angel
03. Cherokee Mist
04. Hear My Train a Comin’
05. Voodoo Chile
06. Gypsy Eyes
07. Somewhere
08. Long Hot Summer Night (Demo 1)
09. Long Hot Summer Night (Demo 3)
10.Long Hot Summer Night (Demo 4)
11.Snowballs at My Window
12.My Friend
13.At Last…The Beginning
14.Angel Caterina
15.Little Miss Strange
16.Long Hot Summer Night (Take 1)
17.Long Hot Summer Night (Take 14)
18.Rainy Day,Dream Away
19.Rainy Day Shuffle
20.1983…(A Merman I Should Turn to Be)

● CD-Disc3 Jimi Hendrix Experience: Live At The Hollywood Bowl Sept. 14, 1968
01. Introduction
02. Are You Experienced?
03. Voodoo Child (Slight Return)
04. Red House
05. Foxey Lady
06. Fire
07. Hey Joe
08. Sunshine of Your Love
09. I Don’t Live Today
10.Little Wing
11.Star Spangled Banner
12.Purple Haze

● Blu-ray 
・長編ドキュメンタリー 『At Last…The Beginning: The Making of Electric Ladyland』(日本語字幕付)
・アルバム『エレクトリック・レディランド』の●[Uncompressed LPCM Stereo 24b/96k]、●[Uncompressed LPCM 5.1 Surround 24b/96k]、●[DTS-HD Master Audio 5.1 Surround 24b/96k]を収録。

◆ライヴ・ドキュメンタリー・フィルム

『ジミ・ヘンドリックス』一夜限りのキネマ最響上映@Zepp東阪
世界的名盤『エレクトリック・レディランド』の発売50周年を記念して、
11月20日(火)、東京と大阪のZeppにて、一夜限りのライヴハウス上映
● 会場:Zepp DiverCity(東京)、Zepp Namba(大阪)
● 日時:2018年11月20日(火)OPEN 18:30 START 19:30
http://www.110107.com/s/oto/page/zepp_jimi?ima=5747

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