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FEVER 333、オフィシャル・インタビューを公開

FEVER 333


今夏のFUJI ROCK FESTIVAL 2018にて衝撃のパフォーマンスを披露し、一気にその知名度をあげたFEVER 333。1stフル・アルバム『STRENGTH IN NUMB333RS』を携えて、今月には待望のジャパン・ツアーを大阪、東京で敢行し大きな盛り上がりを見せた彼ら。地上波のテレビに生出演し、破天荒すぎるパフォーマンスでTwitterにトレンド入りするなど、初のジャパン・ツアーで大きな爪痕を残した彼らのオフィシャル・インタビューが公開された。

(情報提供: WARNER MUSIC JAPAN)

FEVER 333、オフィシャル・インタビューを公開

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■Interviewer(以下I): この数日間、本当にお疲れ様でした。とても忙しかったですね!
Jason(以下J): ああ、でも最高だったよ。

■I: 大阪で公演を終えて、すぐその夜東京に来て、それから次の朝テレビ番組に生出演し、そのまま東京公演と…。
J: クレイジーだね(笑)

■I: この数日、いかがでしたか?
Stevis(以下S): 最高だったよ。
J: そうだね。素晴らしかったよ。正直、一瞬一瞬の感情に充実していたから、他に何かを思ったり感じたりする時間がなかったんだ。だから幸いなことに、全ての瞬間が最高だった。一瞬一瞬が輝いていたからこそ、こんなに限られた時間内に、これだけ多くの日程を消化できたと思う。みんなとても親切だった。あなたを含め、この部屋にいるみんなもそうだし、ファンたちも、クルーたちも。全てがとても素晴らしくて、まだ日本に来て二日しかたってないけど、なぜか一週間くらいは居たような気がするんだ。
S: そうだね!

■I: 初めて日本のTVに出演した感想はいかがでしょうか?
Aric(以下A):
完全にクレイジーだったよ。しかも日本でこんなパフォーマンスをしてよかったのかさえ分からなかったんだけど。だからこそ貴重な機会であって、みんな楽しんでくれたようで、なにより嬉しかった。だって、15秒ぐらいで止められてスタジオから追い出されるという可能性も起こり得た訳だから(笑)。あらゆる面において日本は最高だよ。
J: その通り。ああしてやろうと思ってパフォーマンスした訳じゃなかったんだ。もとから考えていたパフォーマンスなわけではないというか…何も考えていなかった。どのような反応になるか全くわからなかったから、何の期待もしなかったんだよ。でも実際、パフォーマンスを披露したらコメンテーターの方たちが歓声を上げる姿を見て、ありのままのたちを受け入れてもらっていると感じたんだ。
これが俺たちにとって、最も重要なことなんだ。どこへ行くにも、あるがままの俺たちでいられるということが、一番大事なんだ。よく、人たちは、よく、本来の自分の姿を見せるのが苦しいと、難しいと思うんだ。だけど、俺たちは今朝のテレビ番組(「スッキリ」)で、あるがままの俺たちのパフォーマンスを見せることをOKしてもらえて、本当にラッキーだったと思っているよ。

■I: 大阪と東京での公演は思い通りにいきましたか?
S: 本当に期待以上だった。いや、こんな結果は俺らの中で誰も予想していなかった。まだ新しいプロジェクトだから、どこへ行っても、俺らのライヴをどんな感じに受け止めてもらえるのか分からないんだ。だから、地球の反対側から日本へ来て、このような歓迎を受けたのは、本当に衝撃的だよ。ただ聞こえの良い言葉じゃなくて、本当に俺らの人生で、他の最も目覚ましい公演だった。今までの他のプロジェクトも含めても、このような公演はなかったよ。だからこそ、この日本での数日間は本当に光栄に思っていて、俺らにとって大切な経験だったよ。嘘じゃなくて、ショーが終わると、ひたすらその日の公演についてずっと話し合うんだ。家に帰っても考えるんだ。本当に貴重な舞台なんだ

FEVER 333、オフィシャル・インタビューを公開

■I: ちなみにいつもステージでやっていることは何かありますか?
J: まず、歌うことかな(笑)。俺らは何かをしなければならない瞬間があるんだ。例えば、曲の中でブレイクがあるとしたら、そのブレイクが何のために存在するかを理解すること。その瞬間を使って俺らはステージ上のエネルギーを最大限に活かすんだ。自分たちのステージを心から楽しむことを常に意識していないといけないんだ。そうすると、毎回、新たな公演で新たな発見をして、違う何かに巡り合うんだ。俺らにとっても、常に楽しくパフォーマンスをするには、刺激が必要だからね。だからそのブレイクを活用するんだ。その好きなタイミングでジャンプをしたり、バク転やダンスをしたり、脚立を持って来たりするんだ。まあ、毎回脚立を持ってくる訳ではなく、東京の会場ではたまたまそこにあったからだけど(笑)とにかくそういうところを意識して、最大限に活用しようとしているよ。

■I: ステージ上での抜群な運動神経と身体能力も、観ている我々には強烈でしたが、ベースレスでドラム以外のリズム・セクションはプログラミングされていることも驚きました。完全に一体化していますね。
J: そうなんだよ!

■I: 歌もラップもアリということで、単なるロック・フォーマットという訳ではなく、ヒップホップも同時に入り混じった感じもしますが、FEVER 333というジャンルをどのように表現しますか?
J: 考えたことなかったな。どうだろう。言うならば、ラップとパンク・ロックの中間ぐらいなのかな?
S: 俺もそう思う。ラップに影響を受けてる分、ファストでへヴィーなんだろうけど。一つのジャンルだけにカテゴライズするのは難しいかもね。「ラップコア」と評する人たちもいるんだけど、ラップコアは、要するにハードコアに傾倒するって意味も含むってことだけど、それもちょっと違うと思うし、俺は特段そう思ってはいないんだ。

■I: パフォーマンスとエレクトロニックな部分をシンクロさせるためには、相当な準備が必要だったと思われますが、実際にかなりリハーサルはされましたか?
J: うん。思いっきり、俺らの望む通りのステージを作るためにはね。トリオがこのようなパフォーマンスを披露するのがそもそも普通のことではないと思う。だから、即興的でありつつ本来の構成やパターンにも基づいたことで、しっかりと俺たちの足元を固める必要があったんだよ。もとから、そのようなパフォーマンスをしてきた訳ではないけど、そのようなパフォーマンスのことは好きだったよ。Nine Inch Nailsとかね。インダストリアルとロックという観点からいえば彼等抜きでは語れない。俺らだけじゃなく、世界に大きな影響を及ぼした素晴らしいバンドだから。とにかく、ステージの準備には結構な時間をかけているよ。とはいえ、みんな好きでやっているから。雑用とか家事を無理に進める感じではなくてね。そこが大事。俺らは何か違うことをやりたいと思ってる。エレクトロ要素を取り入れた、ギター、ベースといったフォーマットの音楽ってことと、勿論よりヒップホップ要素が色濃いということもあるから。このやり方が新しかろうが、新しくなかろうが、俺らはただこれを俺らならではのやり方にしたいんだ。

■I: いいですね。ちなみに、FEVER333のファンはRage Against The Machine、At The Drive In、そして特にLinkin Parkにも親和性を感じていると言われますが、それについては何か感じることはありますか?
J: そうなんだ。それはね、そのアーティストたちが俺たちに影響を全く与えていないといったら、それは違うと思う。知っているか知らないかに関わらずどこかで影響されているんだ。例えば、スタジオに入って「Rage Against The Machineみたいな曲を書こうぜ!」「AT The Drive Inみたいな曲を書こうぜ!」って言っているわけじゃないからね。ただ、俺らは彼らのような音楽はたくさん聴いてきたから、彼らの音楽から導かれたと思うよ。彼らは俺らをすごく考えさせるんだ。彼らが先陣を切っているということは紛れもないし。むしろ、彼らがいなかったとしたら、今とは違った世界になっていたかもしれない。だから彼らがいてくれて本当に嬉しく思うよ。感謝でしかない。

■I: ありがとうございます。 それでは、今回のアルバム『ストレングス・イン・ナンバーズ』についてですが。どんなきっかけではじまりましたか?普段は伝えようとするメッセージを最初に決める形ですか、それとも歌詞を最初に書きますか?
A: そうだね。まず、俺らが曲を書く時は必ず伝えたいメッセージを決めることからはじめるよ。ミュージックはその次に。メッセージに寄り添うんだ。まずはメッセージや内容を優先して、それがある程度形になってきたら、そこから音楽的な部分をもっと面白くするために加えていく。曲がはじまってしまえば、何よりもリリックとメッセージが大事になるから。

■I: 実際、制作に取り組む前、アルバムをどういう風に仕上げようという明確なイメージを持っていましたか?
J: そこまで明確にはなかったよ。この作品の主なアイデアは、俺らがこの作品を通して世界にポジティブな影響を与えること、そしてきっとそうなると信じること。だから、必ずしも、俺らを表すあらゆるコンセプトを基にして曲作りに取り組んだのではない。ただ、アルバムを通して世間に俺らのメッセージを伝えたかっただけだ。俺らの社会運動のサウンドトラックというか。アルバムに広範囲な音楽性を組み込みたかった。ロック、ラップ、インダストリアル、トリップ・ホップ、アコースティック…バラード感も少し入ってるよ。全て俺らが大事にしているものだからね。つまり、俺らの多種多様な事柄をぎゅっとまとめたのが今回のアルバムなんだ。これが俺らの出来る限りのことだよ。自分たちの伝えたいことを伝えること。だからなのか、アルバム2枚相当の曲を書いたよ。そのうち、発信したいメッセージを反映するトラックを世に出しただけさ。

■I: 実際、制作過程はいかがでしたか? 皆で一緒に集まって作曲に取り組んだのでしょうか?
J: 時々ね。一緒に制作を手掛けてくれるプロデューサーのジョン・フェルドマン(ゴールドフィンガー)に俺らが書いた曲を渡して、その流れでスタジオにて曲を書くことが多い。または、アリックとスティーヴンが二人でさくっと曲を書いたりもするよ。決まりごとは何もないよ。先ほど言った通り、音楽そのものに全霊を注ぐんだ。曲を誕生させる時は、楽曲を王様のように扱う。曲を作るのに自分のエゴが妨げになってはいけない。全ては音楽を世の中の人たちに届けることと、どうやったら自分たちが最も見事に曲を届けられるかにフォーカスしなければならないんだ。だから、どこで曲を書くかは重要ではない。どこであれ、書きたい時、書ける時に書くのさ。

■I: これからの予定はなんですか?
J: オーストラリアに行って、ヘッドライン・ショーと、いくつかのフェスティバルに出演するよ。そこから南アメリカの3か国でロラパルーザ・サウス・アメリカに参加する。そのあとは、またアメリカに戻って俺らのヘッドライン・ツアーに出て、そしたらヨーロッパのフェスティバルに行くよ。ひたすらツアーだ。ライヴ数が凄く多いんだ。

■I: わかりました。最後にみなさんが日本についてどう思っているのか、そして日本人ファンの皆さんへ伝えたい事などあればお願いします。
S: 今も昔も、俺は世界で一番日本が好きなんだ。今までもその気持ちがあったから俺は頑張って来れたんだと思う。日本でライヴをする事に関しても、日本人の皆はその反応が素晴らしいんだよ。俺たちは短い期間の中で沢山の国でショーを行ったけど、その中だけでも日本でのライヴが特別に楽しかった事を踏まえると、日本そして東京という場所がどれほど特別なのか、どんなに素晴らしい人たちがいるのかが表れていると思うよ。俺たちの事をサポートしてくれる人がいるなんて本当にクレイジーだし、信じられないんだ。言っとくけど、今まで行った場所全てにまた戻りたいと思っているわけじゃないんだ。でもとても楽しい経験をした素晴らしい場所もある。俺たちはいつでもショーを楽しんでいるけれど、日本では比べ物にならないほどの素晴らしい経験ができた。ショーに来てくれた全ての人たちに凄く感謝しているし、TV番組(「スッキリ」)を見てくれた人たちにも凄く感謝している。俺たちにとって本当に大切な事なんだ。本当に素晴らしい経験ができたよ、早く日本に戻ってきたいな。
J: 朝のTV番組出演やライヴが実現した事以上に、日本に来てからこんな短い期間で皆が受け入れてくれたこと、今ここにいる事、俺たちのメッセージを聞いてくれる事、俺たちの事をありのままで受け入れてくれる事、そして日本の友達が彼らのカルチャーを俺たちに丁寧に教えてくれる事。そのすべてが本当に特別な経験だと思う。バンドに入っているからこそ、俺たちは人間性について考えるんだけど、君たちは俺たちに人間として沢山の事を教えてくれる。バンドについて話さないといけないのは解ってるんだけど、俺たちが今すぐにすべきことを考えさせてくれるんだ。
俺の言いたい事がうまく伝わるといいんだけど。俺たちも、自分たちの門戸を開いて、俺たちのカルチャーを共にすべきなんだ。そうすれば俺たちはもっと理解しあえるし、存在を認め合える。
俺は別に空想主義者じゃないけど、お互いの存在を尊重し、対等である事を認め合う社会に憧れる。日本で俺たちがした経験や言葉の壁を乗り越えて彼らが俺たちのメッセージとアイデアを受け入れてくれた事がそれが可能だと証明しているんだ。
俺たちを繋げてくれるのは、自由に生きたい、自分の力を認めたい、そして快適な人生を生きたいという気持ちがお互いにあるからだと思う。日本人のファンたちは、凄く純粋な気持ちで俺たちの気持ちを受け入れてくれた。本当に驚きだよな。俺が今回、日本というものを経験できた事は本当に幸運だと思うし光栄に思うよ。

■I: 私たちがまるでとても特別な場所に住んでいるように思わせてくれますね。
S: 住んでいるんだよ(笑)!
J: 日本は本当に素晴らしいよ!
A: 君たちはそれを実感すべきだよ、本当に(笑)!だって、俺たちがここで経験してきた限り、君たちのカルチャーってのは、情熱的になれると同時に、お互いに敬意を示し、友好的な関係を築くことが出来る、ということが驚異的なバランスで成り立っているんだ。本当に驚きだよ。例えば観客が凄く盛り上がっているとすると、曲が終わって俺たちが喋り始めても観客の叫び声で聞こえなくなると思うんだ。そしてもし観客が始まる前から凄く静かなら、たぶん演奏を始めても盛り上がらないだろうと思ったりするのさ。でも日本では、誰もがそのどちらとも両立できるってことに驚いたよ。しかも僅かばかりでなく、この国全員の人たちがそうなんだ。最高だよ。君たちもそれが凄くユニークで、特別な事だと知った方が良いよ(笑)

■I: 今日は本当にありがとうございました。
J,S,A: ありがとう。言うまでも無く、俺たち全員日本が大好きだよ。

(インタビュー / 通訳:染谷和美)

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◆ 作品情報
作品情報】
アーティスト名:FEVER 333
アルバムタイトル:STRENGTH IN NUMB333RS

FEVER 333、オフィシャル・インタビューを公開

【トラックリスト】
01. …
02. BURN IT
03. ANIMAL
04. PREY FOR ME/3
05. ONE OF US
06. INGLEWOOD/3
07. THE INNOCENT
08. OUT OF CONTROL/3
09. AM I HERE?
10. COUP D’ÉTALK

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