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ペット・ショップ・ボーイズ、19年ぶりの単独来日公演がスタート&セットリスト公開

PET SHOP BOYS


4月1日に19年ぶりの単独来日公演をスタートさせたペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)。大盛況となった初日、日本武道館公演の最速ライヴ・レポートおよびセットリストが公開された。

(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)

ペット・ショップ・ボーイズ、19年ぶりの単独来日公演がスタート&セットリスト公開
(Photo:土居政則)

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<PET SHOP BOYS 2019年4月1日 日本武道館公演>

ペット・ショップ・ボーイズの19年ぶりとなる単独日本公演の初日である武道館公演が終わった。とにかくすばらしかったという一言に尽きる。

もちろん2009年、2013年などの音楽フェスティバルにおける来日ライヴもとても楽しかった。

しかしやはりそれらはフェスだけにどうしても演奏時間が短く、通常のコンサートのハイライト的な内容となった。そのことで逆にペット・ショップ・ボーイズの熱心なファンにとっては単独公演への渇望がさらに高まっていたはずだ。

きょうの武道館公演では、そんな日本のファンの20年近いフラストレーションが100%解消される、パーフェクトに近い待望のコンサートだったのではないだろうか。

とにかくショーとしての完成度が高い。

なにしろ今回の東京・日本武道館、大阪・フェスティバルホールの日本のコンサートは、2016年から25国90ステージでパフォーマンスしてきた『THE SUPER TOUR』の大団円となるコンサートである。これまでの100回近いステージでその度ごとに完成度を追求し、演出もアップデートされてきた最終完成形のコンサートだ。

まだ大阪公演が残っているため、演奏曲の詳細な紹介は避けよう。

ただ、近作、最新アルバムである『エレクトリック』(2013)、『スーパー』(2016)からの人気曲、ヒット曲と、もちろん往年の「ウエスト・エンド・ガールズ」、「ゴー・ウェスト」など定番大ヒット曲の数々まで、たっぷりと演奏してくれた。

ショーの冒頭、ニール・テナントは感極まったように「東京!」と叫ぶ。そう、これまで出演してきたフェスの会場は東京以外の場所。東京公演となるとまさに19年ぶりなのだ。

観客もそれに応えた。1曲目からアリーナは総立ちで、踊る、一緒に歌う、手拍子をする、スマホをペンライトにして振るなど、武道館のアリーナを巨大クラブに変えた。すばらしい照明と映像演出がそれに輪をかける。エンタテインメントのショーとしても、先鋭的なアート表現としても秀逸な完成された輝かしい世界が構築されたという印象だ。

ペット・ショップ・ボーイズ、19年ぶりの単独来日公演がスタート&セットリスト公開
(Photo:土居政則)

来日公演が発表された直後に公開された日本のファンに向けたメッセージ・ヴィデオでは、ニール・テナントが「日本での単独コンサートが19年ぶりだなんてびっくりだよ」、「19年待っただけの価値があるよ」と宣言していたが、まさにそのとおりの内容になったことに異論はないだろう。

80年代、90年代のコンサートでは、ニールが煽ってもなかなか合唱になることはなかったが、この日は「ウエスト・エンド・ガールズ」をはじめ多数の曲で客席から自然と合唱の声が湧いてくる。「ドミノ・ダンシング」などではニールが歌の一部を観客にまかせるほどの大合唱に。

ペット・ショップ・ボーイズとその名曲が、日本のファンにいかに長く愛され続けてきたかが彼らにも確実に伝わった。「エクセレント!」「あなたたちは最高のポップ・キッズだ!」というニールの喜びのMCにもそれははっきりと表れていた。

次回の来日公演は、もちろんすぐにでも実現してほしいところだが、果たしていつになるのか。きょうの武道館公演終了後、周囲で何人も感動のあまり泣いている人、呆然としている人がいた。急遽明日の大阪公演に行くことを決めてチケットと交通、宿泊の手配をスマホで始めている人すらいたほどだ。

ペット・ショップ・ボーイズは、昨年7月に開催して大きな話題となった、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスのライヴの模様を収録した2CDライヴ・アルバム『インナー・サンクタム』をこの日本でも5月22日にリリースする。

また、秋にはスチュアート・プライスがプロデュースするニュー・アルバムのリリースも予定されており、ペット・ショップ・ボーイズの精力的な活動はまだまだ続く予定。

近い将来の再来日への待望も含め、今後の彼らの動向には要注目だ。 (吉村栄一)

ペット・ショップ・ボーイズ、19年ぶりの単独来日公演がスタート&セットリスト公開
(Photo:土居政則)

【セット・リスト】

01. Inner Sanctum
02. Opportunities (Let’s Make Lots Of Money)
03. The Pop Kids
04. In The Night
05. Burn
06. Love is a Bourgeois Construct
07.New York City Boy
08.Se A Vida é (That’s The Way Life Is)
09. Love Comes Quickly
10. Love Etc.
11. The Dictator Decides
12. Inside A Dream
13. West End Girls
14. Home And Dry
15. The Enigma
16. Vocal
17. The Sodom and Gomorrah Show
18. It’s a Sin
19. Left To My Own Devices
20. Go West

アンコール
21.Domino Dancing
22. Always On My Mind

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◆ リリース情報

ペット・ショップ・ボーイズ
インナー・サンクタム (INNER SANCTUM)
● 発売日:2019年5月22日
● 品番:SICX 126-27 〔CD2枚組〕  歌詞・対訳・解説付
● 価格:\2,800+税

【トラックリスト】

● CD1
01. Inner sanctum
02. Opportunities (Let’s make lots of money)
03. The Pop Kids/In the night/Burn
04. Love is a bourgeois construct
05. New York City boy
06. Se a vida é (That’s the way life is)
07. Love comes quickly
08. Love etc.
09. The dictator decides/Inside a dream
10. West End girls

● CD2
01. Home and dry/The Enigma
02. Vocal/The Sodom and Gomorrah Show
03. It’s a sin
04. Left to my own devices
05. Heart/Go West
06. Domino dancing
07. Always on my mind
08. The Pop Kids (reprise)

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