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マルコス・ヴァーリ、新作『シンゼント』の日本盤CDをリリース

MARCOS VALLE


(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)

2019年の『センプリ』から約1年ほどのインターバルで、マルコス・ヴァーリ(Marcos Valle)の新作『シンゼント』の日本盤CDがリリースされた。前作では80年代のダンサブルなファンク/ブギーを現代にアップデートした、ラグジュアリーなサウンドが満載の内容が日本でも注目され、同年10月には70年代から交流があるブラジリアン・フュージョンの名門トリオ、アジムスとのジョイントで来日公演を行ない、大きな話題となるなど、いまだに日本でも人気の高さを誇っている。

マルコス・ヴァーリ、新作『シンゼント』の日本盤CDをリリース

今作は前作とは対照的にシンプルな編成ながら、たぐいまれなメロディは健在で、グルーヴ感溢れるサウンドに仕上がっており、マルコスのファンならずとも、全音楽ファン必聴のハイ・クオリティーな作品となっている。ジェセー・サドッキ(トランペット他)が3曲に、パウリーニョ・ギターハ(ギター)が1曲に参加したほかは、マルコス(ピアノ、エレキピアノ、オルガン、シンセサイザー他)、アルベルト・コンチネンチーノ(ベース)、ヘナート“マッサ”カルモン(ドラムス、パーカッション)のトリオ編成。このコンセプトのルーツは73年の名盤『プレヴィザォン・ド・テンポ』。当時、マルコスのライヴのバックをつとめていたアジムス(故ジョゼ・ホベルト・ベルトラミ:キーボード、アレックス・マリェイロス:ベース、イヴァン・コンチ:ドラムス)とのスモール・バンド編成を軸としたアルバムで、90年代にロンドンのクラブで人気を集め、マルコスの音楽が若い世代に再評価されるきっかけとなった作品。

また、本作で注目すべきは、インストゥルメンタルの2曲を除き全て、マルコスが多彩な作詞家たちと組んでいる点だろう。モレーノ・ヴェローゾ、ドメニコ・ランセロッチ、カシン、ベン・ジル、エミシーダ等、マルコスの息子(娘)世代にあたる若手アーティストが作詞に参加、そのほとんどがマルコスとは初共作。70代の後半を迎えても積極的に息子世代と交流し、自身もリフレッシュしていくマルコスの姿勢には敬服をするばかり。作詞を依頼された若手アーティストにとっても、尊敬する大先輩とのコラボは大いに刺激になったに違いない。

プロデューサーとして全曲のアレンジも手掛けているマルコス本人は、本作にについて、「今僕たちが生きている世界は憎しみ、アートへの迫害、同じ家族が政治的に意見が合わなくて分かれてしまっていることに溢れている。『シンゼント』(「灰色/グレー」を意味する)はアルバム・タイトルにぴったりだと思ったんだ。」と語っており、マルコスの現在の思いが詰まった注目の作品だ。

「シンゼント」 (Live Session)

◆ 作品情報

マルコス・ヴァーリ (MARCOS VALLE)
『シンゼント (CINZENTE)』

● 品番:SICXC-30086 (ジュエルケース仕様)
● 価格:¥2,500+税

● 高品質Blu-spec CD2
● 解説:中原 仁 / 歌詞・対訳付(対訳:國安真奈)

マルコス・ヴァーリ、新作『シンゼント』の日本盤CDをリリース

<トラックリスト>
01. ヘシークロ 
02. シ・プロテージャ
03. ヘヂスコブリール
04. ハストロス・ハーロス
05. ペロ・シン、ペロ・ナォン
06. ラメント・ノ・ローズ
07. シンゼント(feat. エミシーダ)
08. ナーダ・エジスチ
09. ポスト・ノーヴィ
10. ソ・ペンソ・エン・ジャズ
11. ルガーリス・ヂスタンチス
12. セン・パラーヴラス