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[コラム] コロナに打ち勝った証に・・・

NO.16編集部コラム


アイルランド政府が、ライブエイドのようなチャリティ・ライブを計画しているそうだ。これは、新型コロナウイルスのパンデミックが収束した証として、将来的に開催したい、というもののようだ。イメージとしては、ヨーロッパの各都市で同時に開催する、かなり大規模なもの。

新型コロナのパンデミックから、はや1年が経とうとしている。日本では有観客ライブが徐々に戻ってきた、まさにそのタイミングで感染第3波が押し寄せ、2021年のエンタメの先行きが不透明なものになってしまった。ワクチンの一般摂取が5月ごろから開始されるそうだが、果たしてかつてのようにエンタメを楽しむことができるようになるのはいつになるのだろうか。

1985年に開催された「ライブエイド」は、アフリカ難民の救済を目的に「1億人の飢餓を救う」というスローガンのもと、イギリスを中心に世界各国で同時開催された。日本からも、矢沢永吉、オフコース、LOUDNESSなど、多くのアーティストが参加した。

ライブエイドから遡ること1年。1984年には、エチオピアの飢餓をなんとかしようと、チャリティー・プロジェクト「Band Aid」が立ち上がり、「Do They Know It’s Christmas?」がリリースされ、チャリティ・シングルとして大成功を納めた。このBand Aidとライブエイドの中心人物がボブ・ゲルドフだ。

彼はBoomtown Ratsのメンバーとして70年代から活躍していたが、バンドの代表曲ともなった「I Don’t Like Mondays」は、アメリカの小学校で起きた殺人事件を元に書かれている。爽やかな音とは裏腹だ。当時から社会問題への意識が高かったことがうかがえる。もちろん彼の言動全てが賞賛されているわけではないが、音楽の持つ力を社会に還元する一つのルートを作り上げた1人であるのは間違いない。

そんなゲルドフの故郷でもあるアイルランドが、コロナに打ち勝った暁に、チャリティ・イベントを計画しているというのは偶然ではないだろう。

一方で、平和の祭典であり、「復興五輪」と位置付けられて招致した東京オリンピックは、今なお「開催予定」のまま進んでいる。いつの間にか「コロナに打ち勝った証として・・・」という枕詞がつくオリンピックになってしまったが、いまだにコロナとは激しい戦いの最中ではないのだろうか?今はまだ戦いに集中すべき時であり、勝ち戦が見えてきて初めて色々なことが動かせるようになるのではないだろうか。日本と世界の状況を見るにつけ、果たして開催できるのか、という不安の方が大きくなってしまう。色々なしがらみがあることも否定できないだろう。純粋なチャリティ・イベントとは規模が違うのも事実だ。しかし、だからこそ、そこに希望を見出せる形での開催を切に願う。

(NO.16編集部)

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