洋楽情報・来日アーティスト・セレブファッション情報なら ナンバーシックスティーン

Dilemma

Artist Celeb News Column NO.16 Editor2 Tweet

[コラム] 南アフリカのDJ、ブラック・コーヒー

NO.16編集部コラム


南アフリカのダーバン出身のDJ、Black Cofeeのアルバムを聴いただろうか??

南アフリカ、というと2010年のサッカー・ワールドカップで日本代表がベスト16位に進出したり、2015年のラグビーワールドカップで日本が南アフリカに勝ったりと、日本とはスポーツ面での繋がりが強いイメージかもしれない。一方で、歴史的には差別政策である「アパルトヘイト」が存在していた国でもある。

地理的な面で言うと、重要な航路上にあるケープタウンのおかげで様々な文化が流入した土地だろう。

そんな南アフリカのDJ、Black Coffeeが2月頭にアルバム「Subconsciously」をリリースした。そもそもディープハウスのDJでもある彼の最新アルバムは、極上のハウス・アルバムである。リズム隊はそこまで強いわけではなく、どちらかというとSMOOTHなアレンジだ。オーディエンスを踊らせる、というよりはもっと聴く人の内面的な部分を揺さぶってくる。人類誕生の地でもあるアフリカ。そこで生まれた音楽は、自然を敬う心であったり、アニミズム的な要素も含んでいるだろう。Black Coffeeの音楽にはそういった要素も感じられる。

また、これは彼自身が意識しているのかは分からないが、アフロビート的な要素もやはり感じられるのが面白い。「I’m Fallin」のリズムはシンプルな四つ打ちではなく、アフロが入っている。

そして参加しているアーティストも豪華だ。
Usher、Pharrell、Cleste、Diplo、David Guetta、Elderbrook・・・

特にCelesteをフィーチャーしたReady For Youは、ケープタウンから望む大西洋に夕日が沈む、そんな光景をイメージできるような、楽曲だ。日本ではあまり盛り上がっていないBlack Coffeeだが、もっと彼の音楽が注目されるようになってほしいなと思わずにはいられない。

なお、WIREDの記事によると、彼は左手が不自由らしく、DJを行うときは右手だけでプレイするそうだ。

彼のでキュメンタリーもあるので、ぜひそちらもチェックしてほしい。

(NO.16編集部)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です