洋楽情報・来日アーティスト・セレブファッション情報なら ナンバーシックスティーン

Dilemma

Artist Celeb News Feature Tweet

ジョーダン・ラカイが〈Ninja Tune〉より 最新作『What We Call Life』を9月17日にリリース

JORDAN RAKEI


(情報提供: BEATINK)

ジョーダン・ラカイが〈Ninja Tune〉より最新作『What We Call Life』を9月17日にリリース
(Photo by Joseph Bishop)

マルチ・インストゥルメンタリストのソングライターとして高く評価されながら、深みのある美声でヴォーカリストとしても類稀な才能を発揮しているジョーダン・ラカイ。トム・ミッシュ、ロイル・カーナー、更にはコモンとのコラボでも知られ、拠点とするロンドンの最旬ポップ・シーンと、同郷のハイエイタス・カイヨーテらが活躍するネオ・ソウル・シーンとのハイブリッドと形容される独自のサウンドで人気を集めている。ビター・スウィートでソウルフルな美声は多くの人々を魅了し、前作『Origin』(2019)は様々なメディアでアルバム・オブ・ザ・イヤーにランクインするなど躍進を遂げた彼が、最新アルバム『What We Call Life』を9月17日にリリースすることを発表、同時に新曲「Family」を公開した。

icon-youtube-playJordan Rakei – Family

本作、『What We Call Life』においてラカイは音楽表現の幅をこれまで以上に広げている。レコードの中核にあるのはネオ・ソウルとヒップホップが融合した、ファンにとってはおなじみのものである一方、ラカイは自身の音楽世界により深く潜り、エレクトロニックとアコースティックを、そして骨太なグルーヴにアンビエントな雰囲気をからめ、より豊潤かつ、きめ細やかで、質感に富んだものを生み出している。自身のデモから作成されていたこれまでの作品とは異なり、『What We Call Life』では初めて、創作プロセスの最初から最後までフルバンドと共作した。

そして、『What We Call Life』はかつてないほどジョーダン・ラカイの内面を掘り下げたアルバムだ。ニュージーランドで生まれ、オーストラリアで育ち、そしてロンドンを拠点とするアーティストが紡ぐその歌詞は、セラピーを通して自己について学んだことをテーマにしている。

問題に取り組んでいるうちに、セラピーで学んだ様々な教訓をぜひ自分の音楽で紹介したいと思い始めたんだ。子供の頃のことだとか、両親や兄弟との関係や、ロンドンで自立したこと、新婚生活のこと、両親の夫婦関係と比べた自分の夫婦関係への理解だとか。自分の脆さを囲む壁に体当たりして正直になりたかったんだ。 – Jordan Rakei

こういったテーマは『What We Call Life』のリードシングル「Family」をはじめとする曲に表れていて、ラカイは「Family」をこれまでで「最も内面的」な歌詞だと言う。

生まれと育ちに関する同様の思索と、環境が生き方を左右するという考察は「Clouds」にも表れている。この歌はジョージ・フロイドの死後に世界中で巻き起こったBLM運動について歌ったものだ。この曲でラカイは自身の混血としての出自(父は太平洋諸島人で母は白人)と、西側社会で白い肌を持つがゆえに 与えられた恩恵についても歌っている。

例の運動のおかげで、この点についてたくさん考えることができた。そしてセラピーのおかげでそれについて書けるようになった。以前だったら、こういったことにここまで率直にはなれなかった – Jordan Rakei

多くのアーティストが彼のスタイルに影響されている現状からすると、ジョーダンにとって変わらない音楽的な路線を踏襲し続けるのは容易いことだ。だが、彼は人生と同様に、音楽も前に進めようと決意した。そういった内省の結果が2019年に出した最後のアルバム『Origin』との訣別をもたらした。テクノロジーとソーシャルメディアが人間性に干渉することに対し大きな疑問を投げかけた『Origin』は、オブザーバー、Mixmag、コンプレックス、GQなどで賞賛され、あのエルトン・ジョンからも絶賛を受け、伝説的ラッパーのコモンとのコラボへとつながった。さらにはNPRのTiny Desk Concertに出演して満場の喝采を浴びることになった。ラカイがより内面的なテーマへと移行した理由として、ローラ・マーリング、スコット・マシューズ、ジョニ・ミッチェル、そしてジョン・マーティンを聞きながら『What We Call Life』を書いたことを挙げる。

また、『What We Call Life』のアートワークを作成したのはカナダ出身、LAに拠点を置くアーティストのジャスティン・タイラー・クローズで、彼はラカイのアルバムのテーマに共感しているアーティストだ。作品は遠隔撮影セッションで製作され、ラカイがインターネット経由で送ったイメージをスクリーン上に投影し、それをクローズが撮影したのだ。愁いを帯びたイメージにはレコードのタイトルが反映されている。それは子供の頃に巨大な不安に悩まされたラカイが時おり自問していたことだ。これが人生ってやつなのか?(Is this what we call life)このタイトルが示すのは敗北を受け入れたということではなく、ジョーダン・ラカイが人としてアーティストとして、より幸せになり、自信と強さを得たということだ。

ジョーダン・ラカイの最新作『What We Call Life』は9月17日に発売!国内盤CDにはボーナストラックが収録され、歌詞対訳と解説が封入される。ヴァイナルはブラック、半透明グリーン、そしてクリア・ブラック・ホワイト・スプラッターと3種類が発売され、全て帯付きで発売される。

◆ リリース情報
label: Ninja Tune
artist: Jordan Rakei
title: What We Call Life
release: 2021.09.17 ON SALE

ジョーダン・ラカイが〈Ninja Tune〉より最新作『What We Call Life』を9月17日にリリース

<トラックリスト>
1. Family
2. Send My Love
3. Illusion
4. Unguarded
5. Clouds
6. What We Call Life
7. Runaway
8. Wings
9. Brace
10. The Flood
11. The Flood (Acoustic) [Bonus Track]