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[コラム] ROCK IN JAPAN、中止

NO.16編集部コラム


洋楽情報をメインにご紹介しているサイトだが、今回はこの話題に触れたい。
8月に予定されていたROCK IN JAPAN FESTIVALが、開催までおよそ1ヶ月となったタイミングで中止を発表したのだ。

今年は新型コロナウイルスの感染対策として、ステージを一つに統一し、人数も大幅に制限しての開催予定だった。にも関わらず、このタイミングでの中止には、開催地である茨城県医師会からの要望を受けての判断だった。

茨城県医師会としては、かいつまんで言うと今後の感染状況を鑑みて中止もしくは延期を検討して欲しい、ということと、フェス会場以外の観客の行動についても感染対策を徹底してほしい、という旨を要望したということ(細かい部分で多少の差異があるかもしれませんが、ご了承ください。)。これらの要望に沿う形での開催は難しい、ということで中止に至ったそうだ。

医師会の懸念は理解できる。しかしこのタイミング、というのはいかがなものか。5月に開催されたVIVA LA ROCKは、さいたまスーパーアリーナという屋内型のフェスだが、こちらは開催されクラスターなども発生しなかったようだ。こうした前例なども踏まえて、ROCK IN JAPANも入念に検討し、開催計画をたて、チケットも販売していたに違いないだろう。懸念を表明するならもっと早いタイミングで話し合うべきだったように思う。

この辺り、出演を予定していたASINA KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文氏もウェブ上で発信をしている。

一方で、オリンピックに関しては特に延期や中止を求めない、という医師会の姿勢に、批判の声も上がっているようだ。昨今の政府の動きを見ても、オリンピック開催を最優先事項として様々なことが動いているのが手にとるように分かる。東京に発出される4度目の緊急事態宣言にしたってそうだ。しかし、このままではオリンピックは確実に祝福されないイベントになるだろう。これではスポーツ選手も報われないだろう。メダルを獲得しても、将来誇れるメダルにならないかもしれない。
イギリスでは、サッカーのユーロ決勝では6万人以上の観客を入れて試合をするそうだ。これはワクチンの接種が進み、感染者は増えるが重症化は防げているという科学的根拠があるからだろう。サッカーで6万人入れられるのであれば、音楽フェスも今後どんどん解禁していくに違いない。ワクチンについても、政府の無策ぶりが露呈している。エンタメや旅行、お酒など、国民の楽しみが政府の無策によって奪われるというのは、なんとも納得がいかない。

8月後半にはフジロック、9月には海外アーティストを招いてのSUPERSONICが控えている。国民が切に望んでいることを、実現に向かわせてくれるのが国というものではないのだろうか。

(NO.16編集部)