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[コラム] R.I.P. チャーリー・ワッツ

NO.16編集部コラム


イギリスのバンド、ザ・ローリング・ストーンズにドラム、チャーリー・ワッツがこの世を去った。80歳だった。ストーンズは、ビートルズと並び、現代のポップ・ロックの源流となったバンドの一つだ。ビートルズに比べると、よりR&Bに傾倒していた。60年を超えるキャリアで、ミック・ジャガー、キース・リチャーズとともに、オリジナル・メンバーとしてストーンズのリズムを支えた。

ドラッグやアルコールに溺れた時期もあったそうだが破天荒なミックやキースに比べると、常に落ち着いたイギリスの紳士、というイメージが強い。また、妻であるシャーリー・アン・シェパードとは1964年の結婚以来、仲睦まじい夫婦生活を送ってきた。

筆者も2014年の東京ドーム公演を見に行った。ステージを縦横無尽に駆け回るミック・ジャガーに目を奪われたが、どれだけフロントがはしゃいでも、どっしりと構えたドラムとベースがいるからこそ、ボーカルやギターは「戻って」これるのである。

チャーリーは、ブラックミュージックを志向していたストーンズにとって、サウンド面でも欠かせない存在だったであろう。彼はかなりもともとジャズ好きで、ジャズのレコードを集めたり、ジャズクラブなどに出入りして、グラフィック・デザイナーとして働きながらカフェやジャズ・クラブでプレイしていたそう。ストーンズのレコーディングにジャズ・ミュージシャンが参加していたりするのは、チャーリーの助言があったりしたからなんだとか。また、ソロとしてもジャズアルバムを出していたりする。

来年が結成60年という節目だったのだが、来月から始まる予定だったアメリカ・ツアーには、体調を理由に参加したないことはすでに公表されていた。

ポップミュージックの黎明期を知るレジェンドがまた1人、旅立った。

彼を偲んで、YouTubeではライブ前にダンスを踊ることについて聞いたインタビュー動画などもアップされている。

ストーンズの楽曲と合わせて、彼の人柄も見て取れる。

R.I.P.

(NO.16編集部)