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北欧ポップ界の次世代歌姫!Astrid S/アストリッドSの魅力


ノルウェー発の次世代北欧ポップクイーン!Astrid S/アストリッド・Sの魅力を語る

次世代の海外アーティストをフィーチャーする連載。今回は、ノルウェー出身の女性歌手、Astrid S(アストリッド・S)の略歴を紹介するとともに、その魅力に迫ろうと思う。

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ブロンドの北欧美女と誰が見ても称さざる得ない20歳の美人シンガーであるAstrid Sだが、彼女がデビューに至るまでには不屈の物語がある。

ノルウェーのポップ・アイドル・クイーン

Astrid S、本名はAstrid Smeplass(アストリッド・シュメプラッス)。1996年にノルウェーの田舎町であるレネブで生まれ、小さい頃から音楽に親しみ、プロになることを目指していたそうだ。

9歳の時には一歳上の友人であるCeline Helgemoとともにユニット名「AC: The Blue Snoopies(AC:ブルースヌーピーズ)」としてノルウェーのちびっ子オーディション番組MGP jr.に参加。残念ながら二人は予選落ちしてしまうも、共に参加したCelineは後に別のオーディション番組で陽の目を浴び、子役歌手として有名になる。確執が生まれないか心配なエピソードだが、Celineがその時のオーディションで披露したオリジナル曲は親友であるAstridについて歌った曲であり、二人は良き友であり、ライバルであった様子。

Astrid S自身も努力の日々を重ね、16歳の時に運命の転機となるオーディション番組「Pop Idol」に参加する。このPop Idol、洋楽好きな人はピンとくるだろうが、かつて人気を博したイギリスの人気オーディション番組のノルウェー輸入版だ。

Astridはこの番組に参加したことで一躍脚光を浴び、「Astrid Smeplass」名義でシングル「Shattered」をリリース。ノルウェーチャートで4位を記録するスマッシュ・ヒットを記録する。

音楽活動に専念するために高校を17歳で中退、大手ユニバーサル・ミュージックと契約し、正式なファーストシングル「2PM」をリリースする。2017年4月現在までにノルウェーチャートで4枚のトップ10シングルを獲得、スウェーデンやイギリスなど他国でも評価を受けている、ノルウェーを代表する次世代歌姫になりつつある。

代表曲「Hurts So Good」とともに見るAstrid Sの世界観

YouTube上で総再生回数8百万回以上を記録しているAstrid Sの代表曲「Hurts So Good」。この曲から彼女の音楽性の一端を垣間見ることができるだろう。

Gマイナー調。Gm-B♭-F7-Dmのコード進行を繰り返し、どこか悲しくも力強いメロディーとアレンジの一曲。ドラムスの打ち方はアメリカっぽさがあるが、パッドやベースの入れ方はやはり北欧ポップらしい澄んだ印象を感じる。

サビのメロディーをはじめ、hiD(高いレの音)を地声で難なく歌うのはさすがといったところ。Hurts So Goodでは彼女の伸びやかな歌声と歌唱力を存分に堪能できるが、同じく人気曲である「Breathe」では全く違う歌声を魅せてくれる。

Breatheでは、Hurts So Goodの時とはかなり違う絞った声で、難しいテンポに軽快に感情を込めているのがわかる。ティーンにしてこの歌声の使い分けはプロレベル以上だろう。北欧ポップらしいパーカッションと全体的に霞がかったようなアレンジがAstridの清らかな声と実によく融合していると思う。メロディーの最高音はhiE♭と、彼女のハイノートが光る一曲でもある。

実力・美貌ともに申し分ないAstrid S。これからどのような音楽を追求し、どのように進化し北欧音楽界を牽引していくのか楽しみである。