パンク・ロック特集
パンクは1970年代初期にアメリカニューヨークで生まれ、
ラモーンズ、パティスミスなどが活躍し、74年ごろからイギリスロンドンに渡り、
ストラングラーズ、セックス・ピストルズらがシーンを作り、
ダムド、ザ・クラッシュが76年ごろから活躍しました。
グラムロックの影響が強く、ハードロック、
プログレッシブロックへのアンチテーゼで生まれたジャンルでして、
その後のニューウェイブに強い影響を与えました。
パンクのサブカルチャーとして関連性が高いのは、
独特のスタイルの服装や装飾品があげられます。
反権威的な、スパイクジュエリーからボンデージ、SMライクな服装、
ボーカリストのメイクも欠かせないかもしれません。
1990年代には、 グリーン・デイ、オフスプリング等のメロコア、
ポップ・パンク・バンドがシーンを席巻し、、パンク・ロックが再びメインストリームに登場しました。
ロックからブルース進行を排除し、スリーコード中心で作られた楽曲が多く、
アップテンポの曲が多いため、実はポップスに近い構成になっています。
激しくなればなるほど、ハードコアのジャンルになってしまうため、
激しめのファッションとは対照的に、ポップでダンサブルナ曲が多く、多くの若者の支持を得たジャンルです。
イギー・ポップ
Iggy Pop Lust For Life
イギー・ポップは1947年4月21日生まれ、70歳
アメリカ合衆国・ミシガン州・マスキーゴン出身のシンガーソングライターです。
ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーにて75位に選ばれ、
過激なライブパフォーマンスも相成って、パンクのゴッドファーザーライブと呼ばれています。
1967年にバカの集まりを意味する、”ザ・ストゥージズ”を結成し、
デビュー・アルバム”イギー・ポップ・アンド・ストゥージズ”をリリース。
粗削りなギター、衝動性のあるボーカルスタイルはパンクロックの先駆けとなりました。
この曲は、アルバム”ルースト・フォー・ライフ”に収録されており、デヴィッド・ボウイがプロデュースしました。
映画”トレインスポッティング”でも使用されています。
ラモーンズ
The Ramones Sheena Is A Punk Rocker
ラモーンズは1974年にクイーンズのフォレストヒルズ、
ニューヨーク市近隣にて、
ジョン・カミングスとグラムロックバンドのスナイパーのリードシンガーだった
ダグラス・コルビンを中心に結成された、アメリカのパンクロックバンドです
ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーにて26位に選ばれ、
ロンドン・パンク・ムーブメントに強い影響を与え、U2等にもリスペクトされている、
アメリカよりイギリスで人気があるバンドになります。
ステージを見た雑誌、パンクのライターのコメントは
“黒い皮のジャケットをはおり、サウンドはただの騒音の壁だった、ヒッピーではなく、全く新しいものだった”
とコメントしています。
メンバーは、長い髪、レザージャケット、Tシャツ、破れたジーンズ、そしてスニーカーがステージング衣装になっており、
のちのロンドンパンクにも強い影響を与えています。
セックスピストルズ
Sex Pistols Anarchy In The UK
セックスピストルズは、
1972年にスティーブ・ジョーンズ 、ポールクックらが結成したロンドンのロックバンド、
”ストランド”を前身に持つバンドでして、
76年にボーカルのジョニーロッテンが参加し、セックスピストルズが結成されました。
ロンドンにてブティック”SEX”の経営者のマルコム・マクラーレンがバンドデビューのプロデュースをおこなっており、
反社会的な歌詞と、激しくポップなサウンドで、70年代の新しいロック心を幕開けました。
2006年にはロックの殿堂入りをしましたが、これを断っています。
断ること、反権威的であることがロックであるとコメントしています。
それでは2000年代のアメリカンパンクロックサウンドをご紹介します。
グリーン・デイ
Green Day American Idiot
グリーン・デイは1986年にカリフォルニア州イーストベイにて、
ボーカリスト、ギタリストビリー・ジョー・アームストロングとベーシストマイク・ディーンを中心に
結成されたアメリカのパンク・ロック・バンドです。
グリーンデイは世界中で8,500万枚以上の売り上げがあり、5つのグラミー賞を受賞しています。
2015年にはロックンロール殿堂入りをしました。
この曲はグリーンデイの7番目のスタジオアルバム、”American Idiot”に収録されています。
パンク・ロック・オペラのコンセプト・アルバムでして、パンクの精神を受け継いでいます。
1994年の3枚目のアルバム、”Dookie”は2千万枚以上の売り上げを上げ最初の成功をし、
2004年の7枚目のアルバム、”American Idiot”にて1400万枚の売り上げ、
2016年の最新アルバム”Revolution Radio”も全米一位を記録しており、90年代、
2000年代、2010年代と成功を収めているアメリカを代表するロックバンドです。
2010年代のイギリスを代表するロックバンドはこちらになります。
非常にポップな出来になりますね。
The 1975
The 1975 CHOCOLATE
The 1975は2002年に、イギリス・マンチェスターにてボーカルのマシュー・ヒーリーを中心に、
10代のメンバーで結成されたロックバンドです。
初期の時代には、地元のクラブでパンク・ソングをカバーをしていたそうです。
2ndアルバムがイギリス、アメリカ両国のチャートで初登場一位を記録しており、
イギリス出身のバンドとしては、The Beatles、Led Zeppelin、
The Rolling Stones、Pink Floyd、Radiohead、Coldplay以来の記録になる、
2010年代期待のブリティッシュロックバンドになります。
ボーカリストのマシューは、そのセクシーかつ退廃的なルックスとファッションセンスにパンクの影響が見え隠れします。
2013年にアルバム”The 1975”をリリースし、全英一位、
2013年にアルバム”I Like It When You Sleep, for You Are So Beautiful Yet So Unaware of It”をリリースし、全英・全米一位、
2018年には最新アルバム”Music for Cars”をリリースする予定です。
バンド名の由来は、ビート・ジェネレーション世代の小説の最後のページにあった1975年から取られています。