<特集 – 惜しまれつつ解散したバンド>
振り返ると、数多くのバンドがたくさんの大ヒット曲を世に送り出してきました。しかし、人気がありながらも、その活動に終止符を打つという決定を下してきたバンドもたくさんいます。その理由は様々ですが、そんな、惜しまれつつも解散してしまったバンドを特集。
Let It Be
Let It Be The Beatles
言わずと知れた、現代ロック・ミュージックの源流の一つ、ザ・ビートルズ。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人でレコードデビューを果たしたのは1962年。イギリス、ヨーロッパはもちろん、アメリカ、日本とその人気は世界中を駆け抜けた。しかし、人気に比例するようにバンドは多忙を極め、さらにバンド内での人間関係でもすれ違いが生じるようになり、レコードデビューからまだ8年しか経っていない、1970年に解散をしてしまった。その後、メンバーはソロでの活動を展開していたが、ジョン・レノンは1980年に、ジョージ・ハリスンは2001年にこの世を去った。今なお、ビートルズの楽曲たちは、アーティストにも影響を与え続けており、誰しもが一度は耳にしたことがある名曲ぞろいである。
Don’t Look Back In Anger
Don’t Look Back In Anger Oasis
そんなビートルズを愛し、イギリス、マンチェスターで産声をあげたバンドがオアシス。ノエル、リアムのギャラガー兄弟を中心としたバンドで、1991年に結成。当時、ブラーと並んでブリット・ポップ・ムーブメントを牽引した。ここ日本でも絶大な人気を誇るイギリスのバンドの一つ。しかし、度々話題に上がるのが、ノエルとリアムの兄弟喧嘩。衝突と和解を繰り返しながらも、バンドは走り続けてきたが、2009年、兄弟の溝の深まりが決定的となり、ノエルがバンドを抜ける形で、解散となった。その後は、度々再結成のウワサが立ち上るが、結局ウワサ止まりである。ノエル、リアムそれぞれがソロで活動中。
Smells Like Teen Spirit
Smells Like Teen Spirit Nirvana
90年代、アメリカのグランジ・ムーブメントを先頭で引っ張ったバンドの一つが、ニルヴァーナ。ボロボロのジーンズに、ヨレヨレのシャツを着た、ハンサムなカート・コバーンが声をがなりながら歌う、今までにはなかったスタイルは若者に絶大な支持を得た。ただ、この世界的な人気の爆発についていくことができていなかったカートは、徐々にドラッグに溺れていき、1994年、ショットガンで自殺をするという、衝撃的な最後を遂げた。ニルヴァーナのようにメンバーの死が原因で解散を余儀なくされたバンドは数多くいる。なお、ニルヴァーナでドラムを叩いていたデイヴ・グロールは、現在、フー・ファイターズのフロントマンとして、活躍している。
Welcome To The Black Parade
Welcome To The Black Parade My Chemical Romance
ニュージャージー出身のバンド、マイ・ケミカル・ロマンス。2003年にレコードデビューを果たし、日本デビュー前にも関わらず、2004年のサマーソニックに出演。2006年には世界的な大ヒットとなったアルバム「The Black Parade」をリリース。多忙を極めたツアーを終えた後、一度バンドは活動休止を決定。英気を養った彼らは2010年に再びアルバムをリリース。さらなる飛躍を期待されたが、その3年後、突如、バンドの解散を発表した。
しかし、2019年、再結成を発表した。こちらも突然で、ファンを驚かせた。
解散後、たびたび再結成を行う、というバンドも、数を多く存在している。
Imitation Of Life
Imitation Of Life R.E.M.
1980年代から活躍したアメリカのオルタナティヴ・ロックバンド。日本では代ヒット曲こそ生まれていないが、海外では重要なバンドとして認知されている。ロックの殿堂入りも果たしているが、2011年、バンドの活動31年目にして、解散を発表した。オリジナルアルバム15枚を残しており、フロントマンのマイケル・スタイプも、まだまだ元気な状況での解散発表に、驚きを隠せなかったファンも多かったのではないだろうか。解散後のマイケル・スタイプは、目立ったリリースなどは行っていない。