<特集 – 口笛ソング>
楽曲のイントロや、間奏などに口笛を組み込んだ楽曲。いつ頃からか、「口笛ソング」なんて呼ばれるようになったが、そんな口笛ソングをピックアップ。
元祖?
○ YOUNG FOLKS PETER BJORN AND JOHN
まさにこの曲をきっかけに、「口笛ソング」というワードが生まれたようにも感じられるほど、インパクトのある口笛サウンドをイントロから聞かせてくれている。ピーター・ビョーン・アンド・ジョンは、スウェーデン出身の3人組で、この曲は2006年にリリースされ、日本でも大ヒットした。全体的に音数が少ない中での口笛は、かなり際立って聞こえる。実際に、イントロはドラムとベースと口笛だけの編成となっている。アニメーションで描かれたMVでは、このイントロ部分は、メンバーのピーターが、ヴィクトリアに口笛を教えているという設定で描かれている。
口笛以外も
○ DON’T WORRY BE HAPPY BOBBY MCFERRIN
1988年に大ヒットした1曲。楽曲のタイトル通り、ほんわかとした雰囲気が支配するナンバーとなっている。この曲は、全てボビー・マクファーリンの声を多重録音することで構成されている。改めて、それを理解して聞いてみると、彼の芸達者ぶりに驚かされる。この曲のイントロの口笛のメロディもとても印象的だが、イントロ以外はスキャットに変わっているので、そこまで強烈な口笛ソングとして記憶されていないかもしれない。
この口笛は
WHISTLE FLO RIDA
マイアミをベースに活動しているラッパーのフロー・ライダー。ラップと口笛?と感じるかもしれないが、ゴリゴリのトラックに乗る哀愁漂うメロディーの口笛が、意外とマッチしている。しかし、この曲の歌詞が、そんな哀愁漂うモノではないようだ。サビの部分では「Can You Blow My Whisle,Baby?」と歌っているのだ。口笛の爽やかなイメージとは全くかけ離れた、なんとも、下ネタ全開の曲だった。
ハードロックバンドだけど
○ PATIENCE GUNS ‘N’ROSES
ガンズの1988年のヒット曲。ハードロックバンドによくある、極上バラードである。イントロから、結構な長さの口笛を聞かせてくれている。この口笛は、ヴォーカルのアクセル・ローズによるもの。MVを見てみると、スタジオでのレコーディング風のビデオになっている。
口笛リフ
○ MOVES LIKE JAGGER feat.CHRISTINA AGUILERA MAROON 5
2011年にマルーン5がクリスティーナ・アギレラとコラボしてヒットさせた1曲。「ジャガーのように動かせ」というタイトル通り、MVでは、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの映像もふんだんに使って構成されている。楽曲はイントロから、口笛の印象的なリフレインとギターのカッティングから始まり、この口笛のリフは曲のあちらこちらで出てくる。特にミック・ジャガーが口笛が上手だった、というような情報は出てこないので、あくまでアレンジの一環として口笛になったのだろう。2010年台で最も印象的な口笛ソングかもしれない。