<特集 – 2021年の夏ソング>
日本はオリンピックとコロナ禍、というカオスな夏となってしまった。
2021年を彩る夏の曲をご紹介。
ラテンな夏
DON’T GO YET CAMILA CABELLO
キューバ出身のカミラ・カベロらしいラテンな1曲。日本では、夏といえば地元や実家に帰省する、というのが定番だが今年はなかなか帰省もしにくい状況になってしまった。家族に会いたいという気持ちを抱いている人も多いだろう。この曲も、家族が集まってのパーティーがイメージされている。せめてご自宅で、夏らしい曲を聞いて気分だけでも上げたいものである。
プエルトリコな夏
TODO DE TI RAUW ALEJANDRO
こちらもラテン。プエルトリコ出身のラッパー/シンガーで、ダンスホールやR&Bサウンドを取り入れているラウ・アレハンドロ。今年5月に配信したシングル「トド・デ・ティ」は、ラテンフレイバーを残しつつも、80’s感も漂わせたダンサブルな1曲。MVでは、ローラースケートによるダンスバトルなども描かれている。
ニューヨークな夏
TIME TO BOUNCE TOM TOM CLUB
音楽好きにはちょっと懐かしいバンドの名前かもしれない。トム・トム・クラブは1981年結成、ニューヨークを拠点に活動するニューウェーヴ・バンドだ。久しぶりに名前を見たと思って楽曲を聞いてみると、ガチガチのダンスホールレゲエだった。彼らがレゲエ、というのはかなり珍しいイメージなのだが、ニューアルバム「The Good The Bad and The Funky」には、この曲以外でレゲエ調の曲はなかった。この手のダンスホールレゲエは2000年代初期にかなり流行った記憶があるが、今聞くと、なかなか新鮮に感じられる。やはりレゲエは夏が似合うと再確認できた。
ビーチな夏
GOOD VIBES WILLY WILLIAM
聞き覚えのあるキーボードのリフ、からの歌い出し。そう、夏の代名詞バンドの1つザ・ビーチボーイズの「Good Vibration」を大胆にサンプリングしたラップなのだ。このウイリー・ウイリアムは、フランスのDJで、ビヨンセやショーン・ポールなどともコラボしており、かなりラテン志向のDJのよう。そんな趣味趣向が、ビーチボーイズをサンプリング、という大胆な行動に向かわせたのかもしれない。ただ、ビーチボーイズのカラッとした夏の雰囲気よりも、ちょっと雲が多めの雰囲気になっている。
サマーアンセム
YOU FOR ME SIGALA,RITA ORA
シガーラにとって今年最初のシングルが、今年のサマーアンセムになりそうだ。シガーラはこの曲について「多幸感がありハッピーで、これからは世界がポジティブな方向に向かっていくことの兆しとなるような作品になることを期待しています!」とコメントしている。キャッチーなメロディーなダンス・ポップだ。MVも、プールサイドでリタ・オラが歌っており、そのプールではアーティスティック・スイミングが繰り広げられるという、夏真っ盛りな曲だ。