<特集 – ミクスチャーミュージック>
「ミクスチャー」とは、和製英語出そうで、日本ではラップ・ロックを指す言葉として、使われていることが多い。ということで、ラップ・ロックを中心に、クロスオーバーなロックを特集。
ほぼレイジ
PROPHETS OF RAGE PROPHETS OF RAGE
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、パブリック・エネミー、サイプレス・ヒルといった、ロック、ヒップホップのトッププレイヤーが集結したバンド。
バンド名は、パブリック・エネミーの曲からの引用でもあると思われる。これぞ、日本人がイメージする「ミクスチャー」という音ではないだろうか。なお、レイジのメンバーでは、唯一、ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャだけが参加していないが、ザックからは了解を得た上での活動らしい。その辺りは筋を通しているようだ。
これぞミクスチャー
FINALLY SEE FROM ASHES TO NEW
2013年に結成されたアメリカのバンド。ルーツとして、コーンやセブンダスト、パンテラといったヘヴィロックだけじゃなく、エミネム、DMX、スクリレックスといったラップやエレクトロ、さらにはボーンサグスン・ハーモニーといったブラック・ミュージックまで挙げている。確かに、メロディもしっかりしていて、エレクトロ感もある。リンキン・パークやインキュバスといった、ミクスチャー全盛期のサウンドを感じさせる。
オーストラリアでも
BLOODLUST DVSR
ミクスチャーというと、やはりアメリカのバンドというイメージが強いが、こちらはオーストラリアのバンド。こちらもラップメタル、デスメタル、さらに曲によってはトラップだったり、EDMのエッセンスも取り入れているようだ。
オーストラリアといえば、AC/DCが生まれた土地でもある。もともとこうしたヘヴィロックの下地はできているのかもしれない。
イギリスっぽい
I WISH I WAS A… NOISY
イギリスの3ピースバンド、ノイジー。もともとはスケート・パークで遊んでいたという3人だったとか。ラッパー兼ボーカル、ギター、プロデューサー兼ギター、という3人。ロック、ヒップホップはもちろんだが、グライムやUKガラージといった、イギリスならではのアンダーグラウンドなクラブカルチャーも飲み込んだサウンド。バンド名そのもののノイジーなサウンドはもちろんだが、エモーショナルなメロディーラインも聞かせてくれる。
ジャズも
BUCKY DONE GUN MELT YOURSELF DOWN
ロンドンのバンド、MELT YOURSELF DOWNは、ロック、ジャズ、ワールドミュージック、ラップとあらゆる音楽をごちゃ混ぜにしたような、混沌としたサウンドを鳴らすバンド。ここ最近、イギリスではblack midiなど、こうした一言ではジャンルを言い表せないサウンドを鳴らすバンドがどんどん誕生している。これこそ正に「ミクスチャー」という音楽なのかもしれない。