(情報提供: HOSTESS ENTERTAINMENT)
元コクトー・ツインズのサイモン・レイモンドによるバンド、ロスト・ホライズンズのデビュー作に参加していた謎の無名アーティスト、ヒラン・チャイルド。正体はロンドン在住のSSW、エド・リマン(ウェールズとインドネシアのハーフ)によるプロジェクトで、知る人ぞ知る新鋭アーティスト。その優しいハーモニーはボン・イヴェール、フリート・フォクシーズやシガー・ロスなどと比較され、アンビエント・ポップなサウンドはブライアン・ウィルソン、ザ・ビーチ・ボーイズ、イモージェン・ヒープ、バット・フォー・ラッシーズ、スティーヴ・ライヒ、ポール・トーマス・サンダース、ハンドレッド・ウォーターズ、そして植松伸夫らの影響をうけているという。2018年8月にデビュー・アルバム『イヤーズ』をリリースした彼だが、この度5月にニューEP『ストリップド.リビルト』を配信リリースすることがわかった。今作は、既存の楽曲のストリップドやリワーク・バージョンを4曲収録したもので、早速ファースト・シングルの「Chaturanga Rebuilt」の音源が公開になっている。
「Chaturanga Rebuilt」
2012年頃にエドが初めて書き上げた曲が「Chaturanga」だが、本人は完成した楽曲になんだかしっくりきていなかった。そこで昨年、ついに再度その楽曲に向き合うことにし、ライヴで何年かぶりに演奏するようになった。そのうちやっとこの楽曲が本来あるべき仕上がりというものに気づき、レコーディングしなおすことを決心。月日が流れ、自分の歌声、実力、聴力が研ぎ澄まされたことから、やっと向き合って、この楽曲の持っている良さを発揮させることができるようになったのだという。
その他の収録曲については、昨年末アイスランドの音楽フェス“エアウェイブス”出演のために訪れたアイスランドで、アウスゲイルにスタジオに招かれ、「Crow」のピアノ・ヴァージョンをレコーディングした経験から生まれている。「エレクトロニクスやドラムを取り除いたら、まるでソングライティングが深呼吸できるような気持ちになって、興奮したんだ。そこでデビュー・アルバムからの3曲を今回リワークして、新しい、フレッシュなものを誕生させたんだ」とエドは話している。
今回公開された「Chaturanga Rebuilt」もどことなく北欧サウンドを思わせる仕上がりになっているので、北欧音楽好きの方は特に必聴だ。
◆ リリース情報
アーティスト名:Hilang Child(ヒラン・チャイルド)
タイトル:Stripped.Rebuilt(ストリップド.リビルト)
海外発売日:2019年5月3日(金)
レーベル:Bella Union / Hostess
*日本盤のリリースは未定
<トラックリスト>
1. Chaturanga Rebuilt
2. Crow Stripped
3. Starlight, Tender Blue Stripped
4. I Wrote A Letter Home Stripped
■ショート・バイオ
ウェールズとインドネシアのハーフであるロンドン在住のシンガー・ソングライター、エド・リマンによるプロジェクト、ヒラン・チャイルド。“ヒラン”とはインドネシア語で“失う/喪失”を意味し、“ヒラン・チャイルド=ロスト・チャイルド”はすなわち“迷子”を意味している。もともとはドラマーとして活動していたエドだが、2017年、元コクトー・ツインズ/スノーバードのサイモン・レイモンドによるバンド、ロスト・ホライズンズのアルバムに参加したことで自身の歌声にも手応えを感じ、そのサイモンの設立レーベル