<特集 – 雪がテーマの曲>
例年であれば2月にかけて寒さも本番となっていく日本の冬。今年は例年にない大雪に見舞われている地域もありますが・・・
チラチラと舞う雪は綺麗に見えるもので、そんな雪をテーマにした楽曲を特集。
雪っぽくないバンド
SNOW(HEY OH) RED HOT CHILI PEPPERS
雪とは無縁に思えるカリフォルニアのバンド、レッチリ。とはいえ、カリフォルニアには山も多く、山岳部では雪がしっかり降るとのこと。
この曲では、「生きること」と「リスタート」をテーマにしているそうで、「雪のように真っ白な状態からのリスタート」という意味の曲になっているそうだ。
この曲は、2006年公開の映画「デスノート the Last name」の主題歌としても使われた。当初、デスノートにレッチリ?と思った方も多いかもしれないが、そういった歌詞の内容、曲のテーマがあったからこその採用だったのかもしれない。
繊細な雪
VELVET SNOW KINGS OF LEON
こちらはテネシー州、ナッシュビル出身の3兄弟プラスいとこによる4人組バンド。カントリーやガレージ、ブルースなど様々な要素を取り込んだサウンドで、人気を博している。気候的にはナッシュビルもそんなに雪が多い土地ではないそうだ。とはいえ、ワールドツアーなどで世界各地を飛び回るアーティストが、普段あまり見ない大雪を見たりすると感じることはあるだろう。アップテンポの軽快なロックで歌われているのは、抽象的だが、想いを寄せる人とのやりとりだろう。その中で歌われるベルベットの雪、は、とても繊細な雪ということだろう。
雪解け
THE SNOW IT MELTS THE SOONEST STING
イギリスのシンガーソングライター、スティングが2009年にリリースしたアルバム「ウィンターズ・ナイト」はクリスマスソングや、冬をテーマにしたフォークソングをスティングが歌ったアルバム。その中に収録されているのが、この曲。1821年には、楽曲として出版されていたようだ。雪解けとともにやってくる春の訪れと、女性との別れを歌ったフォークソング。ギター1本で朗々と歌うスティングの声から、雪深いヨーロッパの冬と、別れの悲しみが感じ取れる。
雪の女王
SNOW QUEEN CAROLE KING
数開かずの名曲を世に送り出してきたキャロル・キングが、THE CITY名義で1968年にリリースしたアルバム「NOW THAT EVERYTHING’S BEEN SAID」に収録し、その後、セルフカバーした楽曲。歌われている「SNOW QUEEN」が、どんなものを、そして誰を指しているのかは分からないが、雪の天気でも心を穏やかにしてくれそうな1曲。
雪を踏みしめる音
AURORA BJORK
最後は、雪深いであろう、北欧アイスランドの歌姫ビョークの1曲。
2001年にリリースされたアルバム「ヴェスパタイン」に収録されているナンバーで、このアルバムは全体的に冬の雰囲気を纏っているのだが、この「AURORA」という曲は、雪を踏みしめる足音をサンプリングしている。しっかりと雪が積もらないと、この足音は体感できないだろうが数少ない雪に関する音を見事に使った1曲。耳から雪を感じられる曲だ。アニメで描かれる絵本のような世界も見てほしい。