今回は、個人的に気になっているイギリス出身アーティストを紹介します!
はじめまして。今月からコラムを担当することになりました、高樹千佳子です。
洋楽、ライブ、フェス好きの1主婦ですが、この度ここで自由に語らせていただけるとのことで、私目線・私の主観でお送りしてまいりますので、おつきあいくださればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
高樹千佳子(cent.FORCE)
MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)
私事ですが、昨年夏フェスシーズン真っ只中に出産いたしまして、育児に追われ、しばらく洋楽情報をアップデートできていなかったのですが、このコラムを機に最近の新譜をあわててチェックした次第です。あれもこれも、いつのまにか新譜が続々とリリースされている!その中から今回は、特に気になったイギリス出身のアーティスト2組を取り上げたいと思います。
1stアルバムが出た時から大好きだったLondon Grammar !
まずは、4年ぶりとなる2ndアルバムをリリースしたLondon Grammar。09年にノッティンガムで結成されたトリオ・バンド。バンド名は「ロンドングラマー」ですが、メンバーはロンドン出身ではないようです。ロンドンというインターナショナルでマルチ文化的な場所が彼らにとっての起源だからという理由で名前につけたようです。
2nd ALBUM『Truth Is A Beautiful Thing』
私、1stアルバムが出た時から大好きなんですよねぇ。
彼らの何がいいって、まずは紅一点のvocalハンナの歌声!溶けそうだけど芯のある、繊細だけど力強い声で、エモーショナルに、深層に語りかけるように歌い上げます。ロンドン・グラマーの音楽の独特な空気感は、彼女の歌声が作っている、とにかく彼女の歌声ありきといっても過言ではないと思います。それがアンビエントで哀愁漂う都会的なサウンドに乗って、神秘的な世界観を作り出しているわけです。
しっとりと浸れますよ、梅雨空のもと。凝り固まった心も身体もじんわりと解きほぐされていきます。
1stアルバムは恋愛関係についての歌詞が主であり、一聴してグッと掴まれるメロディーラインでしたが、今作は人や自分自身との関係性や人生の意味についての内容で、聴けば聴くほど魅きこまれ味わいが増すスルメ的な作品という印象を受けました。2枚を聴き比べてみるというのもいいかもしれません。