音楽界最高峰の芸術家、ビョークの2年ぶりのニューアルバム「ユートピア」が、今月24日にリリースされます!
先日、アルバムのアートワークが公開されましたが、、、おぉ!!!芸術的だけどなんかコワイ!!!
そしてこれを書いている時点で唯一聴けるリードシングル‘The Gate’のMVが、まぁため息が出るほど美しい…。なんて荘厳な世界。 (ちなみにビョークが着ているガウンはグッチだそう。)
高樹千佳子(cent.FORCE)
MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)
改めて、ビョークはアイスランド生まれの世界的歌姫。シンガーソングライターでありプロデューサーであり、女優でもあります。表現者として卓越した才能やセンスの持ち主で、その最先端で未知の世界観は、誰にも容易に真似できるものではありません。
革新的で繊細で緻密なビョークの楽曲は、いつも静かで集中できる環境で聴いています。自分の中で消化するのに時間がかかりますし、片手間やBGMで聴くのはなんだかビョークに失礼な気がしてしまって。
ビョークにしか表現できない唯一無二の‘ビョークワールド’は、楽曲だけでなく、アートワークやMV、そしてライブにおいても徹底されていて、ビジュアル面でも目が離せない強烈な個性を放っています。
私は、08年の日本武道館や13年の日本科学未来館での来日公演を観に行ったことがありますが、ライブは音源で聴くより更に何倍も何十倍も美しくて感動的です。神がかっています!吸い込まれるように見入ってしまい、気付いたら息を止めて観ていた瞬間が何度もあるんです。微かな音から、音と空間の隙間や作り出す空気にまでもこだわっているような…。ビョークは才能のある方だけど、更にきっと完璧主義者なのではないかと思います。
ライブで観ると、想像していたよりもずっと小柄で、でもその体から発せられる歌声は鳥肌がたつほどパワフルで引き込まれます。そしてステージ上での圧倒的な存在感。
科学未来館でのライブは、コンパクトな会場で、ビョークほどのメジャーなアーティストではありえない超近距離で観ることができたので (なのでチケット高かったですよ!◯万円( ;∀;))、歌っている途中の息継ぎが聴こえるほどでした。近すぎて、観ているこちらが緊張してしまいました。一度目が合った瞬間は背筋がピンと伸びましたし。
MVも見応えあります。私は映像のテクニック的なことはよくわかりませんが、名だたる映像監督さん達による作品は、くり返し見たくなる気になるものばかりです。
ミシェル・ゴンドリー作
Human Behavior
Bachelorette
Army Of Me
Hyperballad
Joga
Isobel
クリス・カニンガム作
All Is Full Of Love
スパイク・ジョーンズ作
It’s Oh So Quiet
他にも、‘Venus As A Boy’、‘Hunter’、‘Big Time Sensuality’、‘Hidden Place’、‘Wanderlust’、‘Oceania’などなど♪
楽曲は、私はやはり初期のアルバム「デビュー」「ポスト」「ホモジェニック」辺りが一番好きかなぁ。。近年の作品ももちろん素晴らしいんですけど、、芸術的過ぎて凡人の私にはちょっとついていけないような、、(笑)
とはいえ、新曲‘The Gate’のMVは何度も観たくなるほど美しくて、他の楽曲やアルバム1枚通しての作風、制作にアルカが加わっているのも気になるので、ニューアルバム「ユートピア」、もちろんチェックします!!