WeezerのRivers Cuomoが結成したJ-POPユニットScott & Rivers
ユニクロのステテコ&リラコのキャンペーンムービーで、唱歌「夏は来ぬ」を歌い上げている外国人デュオ。アコースティックギターを弾きながらカタコトの日本語で歌っているのは、なんとWeezerのRivers Cuomoだ。
Riversは、2012にシンガーソングライターのScott Murphyとコンビを組んでJ-POPユニット「Scott & Rivers」を結成。2013年2月のタワーレコード限定シングル「HOMELY GIRL」のリリースを皮切りに、今日までに「スコットとリバース」、「ニマイメ」の2枚のアルバムを発表している。
Riversと言えば、通算7枚目のアルバム「Weezer (The Red Album) 」の日本盤ボーナストラックに、BoAのメリクリ(Riversが日本語で歌い上げている!)を収録するなど、これまでにも親日家として知られてきた。相方のScottは、シカゴ出身のポップ・パンク・バンド「ALLiSTER」のベース・ボーカルとして活躍中。ALLiSTERは過去にスピッツや森山直太朗の曲をカバーしたこともある。また、ソニーミュージックアーティスツからデビューした日本人ロックバンド「MONOEYES」で、ベース・コーラスとしても活動している。Scott & Riversは日本にゆかりの深い2人によって立ち上げられたユニットだ。
目指すはカリフォルニア流J-POP
Scott & Riversの歌詞には、カリフォルニアの情景を歌い上げたものが多い。たとえば「カリフォルニア サンシャイン」という曲では、真冬にも関わらず素足でビーチで戯れる人々の姿が描かれている。また曲自体は、エレキギターを主旋律にしたWeezerサウンドを、より日本人好みにセンチメンタルにした印象だ。Weezerの代名詞となった「泣き虫ロック」が、ここでも健在ということか。
ちなみに「変わらぬ想い」のミュージックビデオには、「ツルモク独身寮」などで人気の漫画家・窪之内英策氏のイラストが用いられており、切なさあふれる曲の世界観をすばらしく盛り上げている。
変わらぬ想い with miwa
Doo Wop feat.キヨサク(MONGOL800)
目標は紅白出場
アメリカ出身の二人だが、このScott & Riversでは邦楽ジャンルとして扱われたいとのこと。そのためにはまず紅白に出演し、CDショップの1階邦楽コーナーに並べてもらうことが目標だとRiversは語る。たしかに、BoAのメリクリをカバーしていたころに比べると、Riversの日本語歌唱力はだいぶ向上している。ユニクロとのタイアップをきっかけに、今後メジャーシーンでの活躍が増えることは十分に考えられる。