2017年5月27日に69歳でこの世を去った米ロック界のレジェンド、グレッグ・オールマン(Gregg Allman)。その遺作となるアルバム「サザン・ブラッド」が9月8日に世界同時リリースされるが、作品情報とジャケット写真が発表された。
(情報提供:UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
2011年のグラミー賞にノミネートされた「ロウ・カントリー・ブルース」以来のスタジオ・アルバムとなる同作は、オールマン・ブラザーズ・バンド結成前に兄デュアン・オールマンと共に、セッション・ミュージシャンとして数々のセッションを重ねたアラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオで録音された。このデュアンの魂が生き続けているスタジオでの2週間のレコーディングについて、グレッグのマネージャーであったマイケル・リーマンは、「(レコーディング中)グレッグの体調は優れなかったけれど、彼は普段通りプロフェッショナルに振舞いながら、毎日4~5時間スタジオに籠っていたんだ」と語っている。
今作「サザン・ブラッド」は、ボブ・ディラン「ゴーイング・ゴーング・ゴーン」、ウィリー・ディクソン「アイ・ラヴ・ザ・ライフ・アイ・ラヴ」など、グレッグが愛した楽曲のカヴァー9曲と、今作のために書き下ろしたたグレッグのオリジナル曲、「マイ・オンリー・トゥルー・フレンド」の計10曲が収録されており、この選曲については「パーソナルな面とプロフェッショナルな面で、グレッグの意向を反映し、後にファンが気に入ってくれるような曲」を、グレッグ、ドン・ウォズ、マイケル・リーマンの3人で提案しあって決めたという。
ザ・ローリング・ストーンズやボブ・ディランの作品を数多く手掛け、今作でもプロデューサーを務めるドン・ウォズが、「グレッグが自分の人生を説明しようと試みた曲なんだ」と語るように、オリジナル曲「マイ・オンリー・トゥルー・フレンド」には、残りの人生が長くないことを悟り、旅立ちを前にしたグレッグからのメッセージが込められている。まさにグレッグ・オールマンというロック・レジェンドの人生を歌った曲と言える。
YouTubeには生前公開されたアルバムのティザー映像も公開されており、生前のグレッグの姿を見ることもできる。
Southern Blood:Gregg Allman
全貌が明らかとなったグレッグ・オールマンの最後のスタジオ・アルバム『サザン・ブラッド』。サザン・ロックの集大成とも呼べるであろうこの作品は9月8日に世界同時リリースされる。
◆ リリース情報
グレッグ・オールマン 『サザン・ブラッド』
Gregg Allman “SOUTHERN BLOOD”
発売日:2017.09.08
品番:UCCO-1190
2. ワンス・アイ・ワズ / Once I Was (Tim Buckley-Larry Beckett)
3. ゴーイング・ゴーング・ゴーン / Going Going Gone (Bob Dylan)
4. ブラック・マディ・リヴァー / Black Muddy River (Jerome J. Garcia-Robert C. Hunter)
5. アイ・ラヴ・ザ・ライフ・アイ・ラヴ / I Love the Life I Live (Willie Dixon)
6. ウィリン / Willin’ (Lowell George)
7. ブラインド・バッツ・アンド・スワンプ・ラッツ / Blind Bats and Swamp Rats (Jack Avery)
8. アウト・オブ・レフト・フィールド / Out of Left Field (Dewey Lindon Oldham Jr.-Dan Penn)
9. ラヴ・ライク・ケロシン / Love Like Kerosene (Scot Sharrard)
10. ソング・フォー・アダム feat. ジャクソン・ブラウン / Song for Adam featuring Jackson Browne (Jackson Browne)
*()内は作曲者