R.E.M.の名盤『オートマティック・フォーザ・ザ・ピープル』が今年リリース25周年を迎え、新しくリマスターされたアルバムがさまざまなフォーマットで11月に発売され、この発売を記念して、新しい全24分のドキュメンタリー映像が公開された。
(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
R.E.M.『オートマティック・フォ-・ザ・ピープル』メイキング・ドキュメンタリー
映像の中ではメンバーのマイケル・スタイプ、マイク・ミルズ、ピーター・バックやスコット・リット、そしてストリングス・アレンジャーを務めたレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなどの最新インタビューが収録され、名盤の製作の裏話が語られている。
=下記は公開されたドキュメンタリーからの本人達のコメント抜粋訳=
「文化的には、1992年のアメリカは居心地のいい場所ではなかった。僕らはロナルド・レーガン、ジョージ・ブッシュ、エイズなどでアメリカが政治的に最も暗い時代の12年間を経験していた。本作はそういったことに対する反応だったと思う。僕は喪失、変遷、死ー誰もが知っている一番大きな変遷 に関するアルバムを作りたかったんだ」
マイケル・スタイプ
「前作のアルバム『アウト・オブ・タイム』とシングル「ルージング・マイ・レリジョン」の成功によって、本作も世界が耳を傾けてくれると感じていた。そして、僕はとても自信を持ちパワフルにも感じたが、同時に非常に脆弱だった。ポップ・ミュージック界にいる一人として、自分自身を脆弱なものとして提示することはそれまでは実際に行われたことがまだ一度もなかった。バンドが美しい歌とそんなムードをもたらせてくれて僕は喪失と闇について書くことができたんだ。そして、それが功を奏したのさ」
マイケル・スタイプ
「曲は全てまとまり、マイケルの詞もうまくハマり、プロダクション、サウンド、さらにオーバーダブなど全てがこのアルバムにピッタリとハマったように思えたんだ」
マイク・ミルズ
「このアルバムと同じようなサウンドのレコードはあの年に他にはなかったんだ。そういったこともよかったと思うよ」
ピーター・バック