若手ビートメイカーの台頭は、一体どこまで続くのか。
直近で言えば、18歳のPetit Biscuitがすぐ頭に浮かぶかもしれない。
その他にも、すでに20代半ばだが、MadeonやPorter Robinsonも若くしてその地位を確立したビートメイカーだ。
Petit Biscuit – “Suffer” ft. SKOTT & “Safe”
そんな彼らの一員として名を馳せることになるだろうアーティストが、Whetahanだ。
シカゴ出身の現在19歳。本名イーサン・スノレック。ステージネームは、おそらく彼の名前からきているのだろうWhethanは「ウィーサン」とでも読むのだろうか。実際の発音を聞いたことがないので、なんとも言えないが・・・
彼のキャリアは、すでに17歳の頃から始まっている。2016年にはOliver Treeというアーティストと一緒に、シングルを出している。
サウンド的には、最近のEDMのトレンドをしっかり踏襲している。音数はそこまで多くなく、BPMもゆっくりめ。メロディーもエモーショナルで、日本人受けは非常に良さそうだ。
それにも増して目を惹かれるのが、フィーチャーしているアーティストだ。2017年にはCHARLI XCXとコラボ。今年に入ってからは、OH WONDER、DUA LIPA、HONNEと、それぞれ単独でも話題を集めているアーティストとコラボしまくっている。それだけ彼のサウンドに惹きつけるものがあるのだろう。
かくいう著者も、彼の「RADAR FEAT.HONNE」を聞いて、一発KOされた一人だ。最初は「お、HONNEがフィーチャーされてる。読み方わかんないアーティスト。」という、感じで聞いてみたのだが。総合的にはHONNEらしい、スムースなサウンドだが、ブレイクで入ってくるベースとHONNEのボーカルサンプリングで構成されたパートが何ともかっこいい。「SAVAGE」でも、トラップっぽいサウンドを聴かせてくれるのだ。メロディセンスだけでなく、そのサウンドにも聞く人を惹きつけるものがある。
Whethan – Radar (feat. HONNE) [Official Audio]
Whethan – Savage (feat. Flux Pavilion & MAX)
そして、彼のウェブサイトもちょっと変わっているので、一度覗いてみてほしい。
なぜか日本語が使われているのだ(サイトの仕様で、日本からアクセスしたら日本語で表示される、みたいな機能なだけかもしれない。著者はウェブには疎いのでご容赦いただきたい。)。
http://lifeofawallflower.whethan.com/
ここ最近は、EDM / ビートメイカーの活躍がめざましい。この流れはまだ当分続きそうだ。そして、若い才能がこれからもどんどん出てくるだろう。そんな1人、Whetahanの名前も覚えておいてほしい。
(NO.16編集部)