2本のチェロによる超絶演奏で世界を魅了する2CELLOSのステファン・ハウザーが、ソロ名義“ハウザー”として初のアルバム『クラシック』を2月5日、世界に先駆け日本先行発売する。先日アルバムからプッチーニの「誰も寝てはならぬ」(原題:Nessun Dorma)がミュージック・ビデオとともに公開された。
(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
この曲はイタリア・オペラ「トゥーランドット」の有名アリアをインスト用にアレンジしている。新着ミュージック・ビデオは2019年12月、ハウザーの故郷クロアチアで撮影された。ハウザーが一緒に演奏しているのは、世界が注目するエル・システマ・オーケストラ。エル・システマは世界が注目するベネズエラで始まった音楽教育プログラムで、子供たちは楽器を貸与されレッスンを無償で受けられる。音楽を通して未来を担う青少年を育成するこのプロジェクトは今や世界中に広がっている。このミュージック・ビデオについてハウザーは次のようにコメントする。
「僕にとって、人生の中に音楽の占める割合は大きくかけがえのない重要なものなんだ。ミュージック・ビデオ撮影のためエル・システマ・オーケストラと共演して、次世代を担う子供たちと音楽への情熱を共有できるこの機会に飛びついたよ。僕の地元、プーラにある公園で撮影したんだ。エル・システマ・オーケストラのみんなが喜びと熱意たっぷりにプレイするのを見るのは最高にうれしかったよ。彼らがこれからの人生で音楽への情熱を持ち続けてくれたらいいよね、自分もそうだったように。」
映像には子供たちと野外で椅子を運びながら撮影準備をする様子や、生まれ育った土地の自然の中で伸び伸び演奏するハウザーの幸福感溢れるパフォーマンスがたっぷり収録されている。撮影監督は「スムーズ・クリミナル」から2CELLOSのミュージック・ビデオを多数手がけてきたクロアチア出身映像クリエイター、クリスチャン・ブーロビッチ。
ハウザーは2011年2CELLOSとしてデビューする前にも将来を有望視される若手チェリストとして活動していた。自らのルーツに戻ったクラシック・アルバムとなる新譜では、バッハやモーツァルト、ショパン、チャイコフスキー等自身がセレクトした究極の不朽のメロディが持前の豊かなチェロの音色とともに綴られている。人の心を癒し、インスピレーションを与えるこれらの名曲を奏でることについてハウザーは「今世界に必要なのはこれらのメロディ。魂と心を込めて、チェロで演奏したこの音楽なんだ」とアーティストとしての使命感を語る。
録音は、ロンドン交響楽団との共演により2019年6月、ロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで行われた。日本盤には特別にサン=サーンスの「白鳥」が収録される。この曲は、ハウザーが幼い頃初めてチェロの音色に魅了されたきっかけとなった作品。またアルバムの冒頭を飾る「白鳥の湖」と「リヴァー・フロウズ・イン・ユー」はすでに映像とともに公開中。
◆ リリース情報
・タイトル:『クラシック』 (原題:CLASSIC)
・発売日:2020年2月5日 *日本先行発売
・品番:SICC30550 (BSCD2) 定価\2500+税
・演奏:ハウザー(チェロ)
ロバート・ジーグラー指揮ロンドン交響楽団(1-16)
フックス指揮ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団(17)
・録音:2019年6月8&17日ロンドン、ヘンリーウッド・ホール(1-16)/ 2017年10月ザグレブ(17)
<トラックリスト>
01. チャイコフスキー:白鳥の湖 (公開中)
02. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番より第2楽章
03. ダッラ:カルーソー
04. バッハ:G線上のアリア
05. チャイコフスキー:くるみ割り人形よりパ・ド・ドゥ
06. モーツァルト:クラリネット協奏曲より第2楽章
07. ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調
08. マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲
09. イルマ:リヴァー・フロウズ・イン・ユー (公開中)
10. ヘンデル:リナルドより涙の流れるままに
11. ラスト:孤独な羊飼い
12. モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番より第2楽章
13. ボロディン:夜想曲
14. プッチーニ:トゥーランドットより誰も寝てはならぬ
15. モーツァルト:レクイエムより涙の日
16. バーバー:弦楽のためのアダージョ
☆日本盤ボーナス・トラック
17.サン=サーンス:白鳥