常に時代の先端を開拓し続けた伝説、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)。2月中旬に全曲の公開が予定されている、ボウイのレア音源や未発表音源を収録した6曲入りストリーミング限定EP『IS IT ANY WONDER?』から、4曲目のレア音源「ベイビー・ユニヴァーサル ‘97(原題: Baby Universal ‘97)」が本日1月31日よりストリーミング限定で配信開始された。
(情報提供: WARNER MUSIC JAPAN)
彼の誕生日でもある1月8日に公開された「世界を売った男(CHANGESNOWBOWIEヴァージョン)」、1月17日に公開された「アイ・キャント・リード ‘97」、そして先週1月24日に公開された「ステイ ‘97」に続いて公開された楽曲であり、残りの2曲も今後毎週1曲づつ公開されていく予定となっている。
ボウイが歌詞を手掛け、ボウイとリーヴス・ガブレルスが作曲した「ベイビー・ユニヴァーサル」は、もともとボウイが始動させたバンド、ティン・マシーンの2枚目のアルバム『ティン・マシーンII』に収録されていた楽曲だ。1991年10月にシングルとしてもリリースされたこの曲は、ティン・マシーンとしては最後のアメリカでのテレビ出演時(Saturday Night Live)でも披露されている。
「ベイビー・ユニヴァーサル」は1996年に行われたボウイのOutside Summer Festivals Tourでも定期的に披露されていたのだが、今回公開されたこの「ベイビー・ユニヴァーサル ‘97」は、もともとアルバム『アースリング』に収録する予定でレコーディングされていたもの。
当初はアルバムの「アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ」と「ロー(アースリングス・オン・ファイア)」の間にこのヴァージョンを収録する予定だったという。最終段階でこの楽曲は収録曲リストから外れてしまったのだが、ボウイはこのヴァージョンを非常に気に入っており、アルバム収録曲から外される前にはこうコメントを残していた。
「『ベイビー・ユニヴァーサル』はとても素晴らしい曲で、もしかしたらもうみんなに聴かれるチャンスはこないかも、とも思っていた。そんなことには絶対にしたくなかったから、今回このアルバムに収録することにしたんだ…。このヴァージョンは非常に良い出来になっていると思うよ」
この「ベイビー・ユニヴァーサル ‘97」は、ボウイ本人とリーヴス・ガブレルス、そしてマーク・プラティの共同プロデュースのもとニューヨークにあるLooking Glass Studiosにてレコーディングが行われ、同じくニューヨークにあるRight Track Recordingにてマーク・プラティによってミックスが行われた。ゲイル・アン・ドーシーがベース/ヴォーカルで、マイク・ガーソンがピアノ/キーボードで、マーク・プラティがプログラミング/キーボードで、ザッカリー・アルフォードがドラムで、そしてリーヴス・ガブレルスがギター/シンセ/ヴォーカルで、それぞれこのレコーディングに参加している。