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レナード・コーエン、最新作から「ザ・ヒルズ」のミュージック・ビデオを公開

LEONARD COHEN


(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)

ソングライター、ミュージシャン、詩人、小説家、ヴィジュアル・アーティスト。60年以上のキャリアを通じ、彼が生み出したオリジナル作品の数々は、何百万という人々の心に届けられ、これまでのアルバムセールスは世界中で2300万枚以上。12冊の本を出版しているレナード・コーエン(Leonard Cohen)。そんな彼の最新作『サンクス・フォー・ザ・ダンス』から、「ザ・ヒルズ」のミュージック・ビデオが公開された。

死後にリリースされたアルバム『サンクス・フォー・ザ・ダンス』からの心打つ1曲。デイリー・メイル紙は「壮大な預言のようである。『フューチャー』がそうであったように」と絶賛。スコッツマン紙も「モリコーネのスコアを彷彿とさせるワイドスクリーン」な世界観のアレンジだと賞賛した。

「ザ・ヒルズ」 (三浦久訳詞より一部抜粋)

私は山頂までは行けない

世界の機構は壊れている

私が生きているのはクスリのおかげ

そのことは神に感謝している

私の獣は吠える

私の天使はうろたえる

でも私は許されていない

弱音を吐くことを

誰かがそのことで

付け込むかもしれないから

私の心は図らずも傷付く

「ザ・ヒルズ」のビデオ監督はヴィンセント・ヘイコック。未知なる旅の旅人を演じるのはフランスの名優イザック・ド・バンコレ。深い厭世観とともに世を憂い、過ぎた過去に想いを寄せつつ、テキサスの街をさまようバンコレ演じる主人公。あの見覚えある中折れ帽をかぶる姿に、一瞬、その音楽の背後にいる“彼”の姿が重なり合う。謎めいたヴィジュアルによるメタファーに覆われた「ザ・ヒルズ」のビデオは、『サンクス・フォー・ザ・ダンス』に収録された中で、コーエンが唯一作詞と作曲をしたこの歌への、美しくシネマティックなトリビュートである。

この曲の始まりは2006年で、その時は「Book of Loging」と題された曲の草案に過ぎなかった。やがて歌詞とアレンジが施され「ザ・ヒルズ」となり、当初は遺作となった『ユー・ウォント・イット・ダーカー』に収録される予定だった。しかしながら、そうならず、最終的に死後リリースされた『サンクス・フォー・ザ・ダンス』に収録された。作詞作曲はレナード・コーエン。プロデュースにはアダム・コーエンとパトリック・ワトソンが共同であたっている。

2019年にリリースされた『サンクス・フォー・ザ・ダンス』は現代史上にその名を今もって残すカルチャー・アイコンである故人が残した、宝のような新曲のコレクションだ。プロデューサーのアダム・コーエン、そしてレナードを慕う友人、音楽仲間達が集まり、彼がスタートさせた作業を支え、終了する作業にあたった。こうして出来上がったアルバムは、いまも世界中のリスナーの心に影響と感動を与え続けている。