(情報提供: WARNER MUSIC JAPAN )
ジャズ史上最大のカリスマ=ジョン・コルトレーン(John Coltrane)の大名盤「ジャイアント・ステップス」の発売60周年を記念してオリジナルとオルタネイト・テイクを最新リマスタリングであらたに編纂した2枚組デラックス・エディションが、世界に先駆けて日本先行発売(海外は9月発売予定)された。
ブックレットにはコルトレーンの珍しいフォトやオリジナルのマスターテープなどの貴重なフォトを掲載した24ページの英文解説とその日本語訳が掲載されている。また日本盤のみ高音質のSHM-CD仕様。
さらに日本盤のみオリジナル盤に掲載されているジャズ評論家ナット・ヘントフの解説の日本語訳も掲載されている。
< ジョン・コルトレーン プロフィール >
1926年9月23日ノース・カロライナ州ハムレット生まれ。1967年7月17日没。
アトランティック在籍時代は59年1月~61年5月までの2年4ヶ月間。
55年にマイルス・デイヴィス・クインテットの一員だったジョン・コルトレーンは、57年に初のソロ作品のレコーディングを開始する。ハーモニーの研究にひたむきに取り組んだコルトレーンの努力は、59年の『ジャイアント・ステップス』で実を結ぶことになり、この画期的な作品は、光のように凄まじい速さでコード・チェンジする奏法から「シート・オブ・サウンド」と評された。その後も自身のプレイ・スタイルを常に進化させ、61年にはピアニストにマッコイ・タイナー、ベーシストにジミー・ギャリスン、ドラマーにエルヴィン・ジョーンズを迎え、新カルテットを結成し、マイルス・デイヴィスとの音楽活動から学んだアプローチに基づき、おもに旋法的なプレイをした。以後、グループは自由な発想による実験的/前衛的なジャズを追求し、また同時期にコルトレーンは、よりスピリチュアルな主題に取り組み始め、『至上の愛』や『メディテーション』といった作品を完成させている。67年に早すぎる死を迎えるまでの間は、既成のリズムやコード進行から解放された即興演奏へとその演奏法を転向させる。そう、あの無秩序とも思えるプレイは高度な意図の上に行われていたのである。また、人間的にも非常に崇高でスピリチュアルであると同時に、ジャズの常識をくつがえし、卓越したスタイルを築いた偉大なイノベーターでもあった。
◆ 作品情報
ジョン・コルトレーン
『ジャイアント・ステップス~60thアニヴァーサリー・デラックス・エディション』 <SHM-CD>
● 品番:WPCR-18311/2
● 価格:¥3,000+税