(情報提供: BEATINK)
(Photo by Stephen Wilkinson)
聴く者の記憶や、心に浮かぶ情景に寄り添う心温まるサウンドで、幅広い音楽ファンから支持を集め、国内外のアーティストからも賞賛を集めるビビオが、60年代、70年代スタイルのフォーク・ミュージックに大きく影響を受けた2019年のアルバム『Ribbons』に続く小品集『Sleep On The Wing』より、新曲「Oakmoss」を公開した。熱心なファンならば昨年リリースされた〈WARP RECORDS〉30周年記念作品『WXAXRXP SESSION』に収録された「Lovers Carvings」のバイオリンのメロディが使われていることに気づくかもしれない。
Bibio – Oakmoss
https://bibio.ffm.to/oakmoss
「Oakmoss」は、このEPの中でもかなり長い間お気に入りの曲で、個人的には「Raincoat」(アルバム『Silver Wilkinson』収録) のよりフォーキーないとこみたいな存在だと感じてる。とても早く、スラスラと完成させることができた曲だった。曲の中で使われている様々な楽器で演奏するのはとても楽しいし、レコーディングもとても楽しかったよ。
– Stephen Wilkinson
以下、本作の解説書より
追憶は甘美だ。たとえそれが子どもの頃であっても、あるいはたった1日前のことであっても、とにかく“今”ではない、“あの日、あの時”を思い起こす時、私たちの意識は束の間の夢へと連れていかれる。だから時偶、私たちはそれに身を委ねたくなるのだ。ビビオこと、スティーヴン・ウィルキンソンは、どちらかといえば気分の赴くままに音楽を紡ぐタイプの音楽家ではあるけれど、彼の生み出す音楽を聴くと、不思議なことにどこの誰であっても──彼の住むイギリスから遠く離れたここ日本で生活していたとしても──“懐かしい”という感情が呼び起こされる。もちろん、そうした傾向は、彼の15年ほどに渡るキャリア全般に言えることではあるのだが、こと直近アルバムである『Ribbons』(2019年)、そしてその延長線上にある今作を聴くと、私たちが記憶を辿る際に沸き起こるその「懐かしい」という心持ちは、いったいどこから来るのだろうか?という問いへの、彼なりの答えを提示してくれているように感じるのである。
まるで周囲の自然がスタジオに染み込み、ビビオの音楽の本質を提示してくれているかのような新作『Sleep On The Wing』は、6月12日 (金) に世界同時リリース。
◆ アルバム情報
label: Warp / Beat Records
artist:Bibio
title: Sleep On The Wing
release date: 2020.06.12 FRI ON SALE
<トラックリスト>
01. Sleep On The Wing
02. A Couple Swim
03. Lightspout Hollow
04. Oakmoss
05. Miss Blennerhassett
06. The Milky Way Over Ratlinghope
07. Awpockes
08. Crocus
09. Otter Shadows
10. Watching Thus, The Heron Is All Pool