(情報提供: UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
ザ・ブラック・キーズ(The Black Keys)が、通算10枚目となるスタジオ・アルバム『Delta Kream』をリリースすることが明らかになった。デジタル(ダウンロード&ストリーミング)は2021年5月14日(金)、日本独自エクスクルーシヴ・ステッカーが封入される日本盤CDは2021年5月26日(水)にリリースされる予定。
(Photo: Joshua Black Wilkins)
アルバム・タイトルとなった『Delta Kream』のネーミングは、今回のジャケットにも採用されている、20世紀後半で最も重要な写真家の一人とされるウィリアム・エグルストンが撮影たミシシッピの象徴的な写真から由来している。
<ミシシッピ・ヒル・カントリー・ブルース>とは、USミシシッピ州北部の丘陵地帯「ヒル・カントリー」から現れたブルース音楽で、「ヒプノティック(催眠性)」とも評されるギター・リフの反復とドラムによって引き起こされるグルーヴが特徴的。
『Delta Kream』では、彼らのルーツであり、多大なる影響を与えた<ミシシッピ・ヒル・カントリー・ブルース>のスタンダード・ナンバーである、R. L. バーンサイドやジュニア・キンブロウの曲をはじめ、バンド結成前の10代の頃から彼らが愛してきた楽曲カバーを収録。
レコーディングはナッシュビルにあるダン所有のイージー・アイ・サウンド・スタジオにて行われ、ブルース・レジェンドのバンドで長年活躍してきたミュージシャンのケニー・ブラウン(G)とエリック・ディートン(G)が参加している。
Vo&Gのダン・オーバックはこのアルバム『Delta Kream』について以下のように語っている。
「このセッションはレコーディングの数日前に計画されて、何もリハーサルとかはしてないんだ。前作アルバム<Let’s Rock ツアー>の終わりに、2日間の午後、約10時間でアルバム全曲をレコーディングしたんだよ」
「僕らが最初に影響を受けたミシシッピのヒルカントリー・ブルースの伝統に敬意を表す為にこのレコードを作った。これらの曲は、Drのパット(=パトリック・カーニー)と僕が楽器を手にし一緒にプレイしはじめた最初の日と同じように、今日でも僕たちにとって重要な曲たちなんだ。僕とパット、ケニー・ブラウン、エリック・ディートンがぐるっと輪になってプレイしたんだけど、とても刺激的なセッションだった。とても自然な感じだったよ」
先行リリースとなったファースト・シングル「Crawling Kingsnake」について、二人は以下の様に話している。
「最初に(「キング・オブ・ブギ」と評されたブルース・シンガー、ギタリスト)ジョン・リー・フッカーのバージョンを聴いたのは高校生の時だった。私の叔父のTimがそのレコードを僕にくれたんだ。でも(今作で聴ける)僕らの「Crawling Kingsnake」バージョンは間違いなくジュニア・キンブロウのテイクだね。ディスコなリフだよ!」 (ダン)
「この曲のイントロのドラムフレーズは、偶然にできたものなんだ。最終目標は、ギターとの相互作用を強調することだったんだ。より深いグルーヴを生み出しそうと、)エリックとトライしたよ」 (パトリック)
「Crawling Kingsnake」 ミュージック・ビデオ
◆ リリース情報
The Black Keys / ザ・ブラック・キーズ
『Delta Kream / デルタ・クリーム』
● 日本盤発売日:2021.5.26(金)
● 品番:WPCR-18426
● 価格:2,420円(税込価格)
<トラックリスト>
01. Crawling Kingsnake / クロウリング・キングスネイク
02. Louise / ルイーズ
03. Poor Boy a Long Way From Home / プア・ボーイ・ア・ロング・ウェイ・フロム・ホーム
04. Stay All Night / ステイ・オール・ナイト
05. Going Down South / ゴーイング・ダウン・サウス
06. Coal Black Mattie / コール・ブラック・マティ
07. Do the Romp / ドゥ・ザ・ロンプ
08. Sad Days, Lonely Nights / サッド・デイズ、ロンリー・ナイツ
09. Walk with Me / ウォーク・ウィズ・ミー
10. Mellow Peaches / メロウ・ピーチズ
11. Come on and Go with Me / カム・オン・アンド・ゴー・ウィズ・ミー
■ザ・ブラック・キーズ プロフィール
米国オハイオ州のアクロンにて2001年結成。
パトリック・カーニー(ds)とダン・オーバック(vo、g)からなる2人組ロック・バンド。
2002年にデビュー・アルバム『The Big Come Up(ザ・ビッグ・カム・アップ)』をリリース。
2003年に『Thickfreakness(シックフリークネス)』、2004年に『Rubber Factory(ラバー・ファクトリー)』を立て続けに発表し、絶え間ないツアーと怒涛のリリースでアンダーグラウンド・シーンで確実な支持を得ていく。
2006年にノンサッチ・レコーズと契約し、4枚目のアルバム『Magic Potion(マジック・ポーション)』をリリース。2008年にデンジャー・マウスのプロデュースで『Attack & Release(アタック&リリース)』を発表、キャリア初のビルボードTOP 20入りを果たす。
2010年5月リリースの6作目『Brothers(ブラザーズ)』は、全米アルバム・チャート初登場3位を記録、プラチナム・ディスクを獲得。2011年の第53回グラミー賞で5部門のノミネートを受け、最優秀ロック・パフォーマンス賞他3部門を受賞。
2011年12月には通算7作目となるアルバム『El Camino(エル・カミーノ)』を発表、全米チャート2位を記録したほか、オーストラリアやカナダ、ヨーロッパでもバンド史上最高のチャート・アクションを見せ、世界的なロック・バンドとしての地位を確立した。全米でプラチナム・ディスクを獲得、2013年の第55回グラミー賞ではアルバム・オブ・ジ・イヤーといった主要部門を含む5部門にノミネート、3部門で受賞するという、2作連続で3部門受賞という快挙を成し遂げた。『Turn Blue』(2014年)、『“Let’s Rock”』(2019年)に加え、『Brothers』の10周年記念盤(2020年)をリリースした。
これまでにグラミー賞を6回、BRITを1回受賞し、北米、南米、メキシコ、オーストラリア、ヨーロッパのフェスティバルでヘッドライナーを務めている。文字通り、グローバルを股にかけるバンドである。
「ロックの王道 ーAP)」
「地球上で最高のロックンロールバンドの一つ ー-Uncut」