(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
バーブラ・ストライサンド、2018年『Walls』以来の新作となる『リリース・ミー2』が、8月25日(輸入盤は8月6日)にリリースされる予定となっている。2012年発表でビルボード7位を記録し彼女にとって32枚目のTOP10入りを果たしたヒット作『リリース・ミー』の続編となる『リリース・ミー2』には1962年から2020年にかけて録音された音源の中から、ウィリー・ネルソン、カーミット(カエルのマペット)とのデュエットを含む、貴重な未発表曲が10曲収められる。
今作から第一弾として公開されるのは、2014年発表『パートナーズ』に収録予定されていたが、発売日が近づいてもまだ制作中だったため完成には至らず未発表のままだった「アイド・ウォント・イット・トゥ・ビー・ユー」。ウィリー・ネルソンとのデュエットで味わい深い出来上がりだ。
「アイド・ウォント・イット・トゥ・ビー・ユー」 リリック・ビデオ
バーブラは今作に関して次のように語っている。
“この『リリース・ミー2』への取り組みを通じて私は、思い出の路を楽しくたどることができました。大切な歌たちと再会し、今も強く心に響く歌のいくつかには、有意義な形で手を加えることもしています。とりわけ、人類の共通意識に語りかける「ビー・アウェア」と「ワン・デイ」が持つ、現在の世界との関連性には感銘を受けました。”
“私の聡明な友人レナード・バーンスタインは、かつてこう語りました。「音楽は名もなきものに名前を与え、未知の存在との交流を可能にする」と。そのとおりです。これまでに録音してきた歌を通じて私は、ほかの方法では伝えることが難しかったはずの考えや感情を表現することができたのですから。そのような想いで音楽と向かいあってきた私は、今、テープ保管庫でいつの日か解き放たれることを静かに待ちつづけていた歌たちをまとめたこのコレクションが、皆さんの感情を呼び覚まし、美しい思い出を蘇らせることを願っています。そして、私の歌を耳にして、微笑んでいただければ、と。”
バーブラ・ストライサンドは6ディケイド(10年ごとに通算6度)でアルバム1位を獲得した音楽史上唯一のアーティスト。これまで52枚のゴールド・アルバム、31枚のプラチナ・アルバム、そして13枚のマルチ・プラチナ・アルバムを録音してきた。音楽史上最も売れたアーティストのトップ10に唯一名を連ねている女性アーティストでもあるバーブラはアメリカのチャートで32枚をトップ10入りさせており、この大記録を達成した唯一の女性アーティストだ。アーティストとして達成した幾つもの功績で幅広く認められ、これまでアカデミー賞を2度、2度の特別賞を含むグラミー賞を10度、エミー賞を5度、ピーボディ賞を3度、そしてセシル・B=デミル賞を含むゴールデン・グローブ賞を11度受賞している。2015年には、バラク・オバマ大統領よりアメリカで文民に送られる最高位の勲章である大統領自由勲章を受章した。2000年にはクリントン大統領より全米芸術勲章とフランスのレジオンドヌール勲章を受賞している。
◆ リリース情報
バーブラ・ストライサンド
『リリース・ミー2』
● リリース日:2021年8月25日予定
* 解説・歌詞・対訳付
<トラックリスト>
1.ビー・アウェア / BE AWARE
作者 バート・バカラック、ハル・デイヴィッド
バーブラは、1971年に放送されたバート・バカラックのTVスペシャル『シンガー・プレゼンツ・バート・バ
カラック』でこの曲を歌った(YouTubeでも観ることができる)。
スタジオ・ヴァージョンは、そのテレビ放送に向けて編曲されたもの。
2.ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ / YOU LIGHT UP MY LIFE
作者 キャロル・キング
キャロル・キング自身のヴァージョンは、1973年発表のアルバム『ファンタジー』に収録。
バーブラのヴァージョンは、1974年、アルバム『バタフライ』制作時に録音されたもの。
3.アイド・ウォント・イット・トゥ・ビー・ユー / I’D WANT IT TO BE YOU
ウィリー・ネルソンとのデュエット
作者 スティーヴ・ドーフ(ソングライター・ホール・オブ・フェイムのメンバー)
バーブラが2014年に発表したアルバム『パートナーズ』への収録が予定されていた曲。しかし、完成に
は至らず、アルバムにはブレイク・シェルトンとのデュエットが収められた。
ウィリーとブレイク、それぞれのヴァージョンには歌詞に若干の違いがある。
4.スウィート・フォーギヴネス / SWEET FORGIVENESS
作者 ウォルター・アファナシエフ(グラミー賞受賞のソングライター/プロデューサー)
バーブラは1993年のコンサート・ツアーに向けて、いくつか新曲を用意してほしいとリクエストした。
「スウィート・フォーキヴネス」は、バーブラの「強く感情に訴えるバラード」というリクエストに応えてア
ファナシエフが書き上げたもの。
5.リヴィング・ウィズアウト・ユー / LIVING WITHOUT YOU
作者 ランディ・ニューマン
バーブラは1971年のアルバム『ストーニー・エンド』のためにランディ・ニューマンの作品を4曲録音して
いた。「リヴィング・ウィズアウト・ユー」はそのうちの1曲。
6.ワン・デイ / ONE DAY
作者 ミッシェル・ルグラン、アラン&マリリン・バーグマン
1969年発表のアルバム『ホワット・アバウト・トゥデイ?』への収録が予定されていた曲。1968年から69年にかけて3つの異なるセッションで録音されたが、いずれのテープも保管庫で眠りつづけることとなり、バーブラは、1990年にABCで放送された『アース・デイ・スペシャル』ではじめてこの曲を歌っている。
7.レインボウ・コネクション / RAINBOW CONNECTION
カーミットとのデュエット
1979年公開の映画『マペットの夢みるハリウッド』のためにポール・ウィリアムスとケニー・アッシャーが
書いた曲。
バーブラはこの曲を、水をテーマにした曲で構成するアルバム『ウェット』に向けて録音していた。
8.ライト・アズ・ザ・レイン / RIGHT AS THE RAIN
作者 ハロルド・アーレン、イップ・ハーバーグ(「虹の彼方に」、「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」
など)
「ライト・アズ・ザ・レイン」は、まだソロ・デビュー前だったバーブラが録音していた4曲のうちの1曲。ほ
かの3曲は、彼女の最初の2枚のアルバムに収められている。
9.イフ・オンリー・ユー・ワー・マイン / IF ONLY YOU WERE MINE
作者 バリー、ロビン& モーリス・ギブ
1980年にバーブラは、ビー・ジーズの中心人物であり、弟のロビン、モーリスとともに世界規模での成
功を収めていたバリー・ギブとアルバム『ギルティ』を録音している。その『ギルティ』は彼女の長いキャ
リアのなかでもっとも成功した作品であり、発売以来の世界各国での売り上げは1500万枚以上。「イ
フ・オンリー・ユー・ワー・マイン」はボーナス・トラックとして使われる予定だったが、これまで、ミックス
ダウンもされずにいたものだ。
10.ワンス・ユーヴ・ビーン・イン・ラヴ / ONCE YOU’VE BEEN IN LOVE
作者 ミッシェル・ルグラン、アラン&マリリン・バーグマン
1973年にバーブラは、ルグラン、バーグマンとスタジオに向かい、『ライフ・サイクル・オブ・ア・ウーマ
ン』という仮タイトルのつけられたアルバムの制作に着手している。ルグランによれば、それは「一人の
歌手とシンフォニー・オーケストラのためのオラトリオ=聖譚曲」となるはずのものだったが、完成には
至らなかった。のちにバーブラは、ニューヨーク・タイムズの取材に応えてその理由をこう語っている。
「コンセプトの基本にあったのは“子宮から墓場まで”。でも、ミッシェル、アラン、マリリンはそこから先
に進むことができず、勢いが失われてしまったのです」。