<特集 – エルトン・ジョン>
伝記的映画「ロケットマン」も公開されたイギリスのシンガーソングライター。
今年、デビューから50年を迎えた。まさに生きる伝説でもあるアーティスト。
セカンド・アルバム
YOUR SONG ELTON JOHN
1970年、セカンド・アルバム「Elton John」の冒頭を飾る一曲。今ではエルトン・ジョンを代表する一曲といっても過言ではないナンバーだが、当初、シングルカットされた際はB面に収録されていた。しかし、当時DJがA面の曲よりもこの「YOUR SONG」の方を好んでかけていたということ。結果、イギリス、アメリカ両国のシングルチャートでTOP10に入るヒットとなった。
なお、邦題は「僕の歌は君の歌」。
DON’T SHOOT ME I’M ONLY THE PIANO MAN
CROCODILE ROCK ELTON JOHN
1973年のアルバム「DON’T SHOOT ME I’M ONLY THE PIANO MAN」に収録された1曲で、「YOUR SONG」と同じく、作詞家のバーニー・ピートンとの共作だ。全編に出てくる特徴的なオルガンの音は、ファルフィッサというメーカーのオルガン。ハモンドオルガンよりも、より電子的で無機質な音に聞こえる。ピアノによるバラードが強く印象に残るエルトン・ジョンだが、こう行ったストレートなロックナンバーも歌っている。
GOODBYE YELLOW BRICK ROAD
GOOD BYE YELLOW BRICK ROAD ELTON JOHN
1973年のアルバム「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」のタイトルナンバー。邦題は「黄昏のレンガ道」とつけられているが、映画「オズの魔法使い」に出てくる、オズに通じる黄色のレンガ道を示していると言われている。また、歌詞の中では、芸能界に対する皮肉めいたものも歌われており、いろいろな解釈をすることができる。この曲もエルトンを代表する1曲だ。
GOODBYE YELLOW BRICK ROAD
CANDLE IN THE WIND ELTON JOHN
1973年のアルバム「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」に収録された1曲。この曲の冒頭に出てくるノーマ・ジーンとは、1962年にこの世を去ったマリリン・モンローの本名である。すなわち、マリリン・モンローに捧げられた1曲である。
この曲は、オリジナルのリリースから20年以上経った1997年に再び注目を集める。イギリスのダイアナ元皇太子妃が亡くなった際、歌詞の「ノーマ・ジーン」が「England’s Rose」に変えられるなど、歌詞の内容を書き換え、ダイアナ妃に捧げる曲としてリメイクされた。1997年9月6日に行われたダイアナ元皇太子妃の葬儀で、エルトンによって歌われ、その後、CDリリースもされた。
ジョン・レノン
WHATEVER GETS THRU THE NIGHT JOHN LENNON
最後にピックアップするのは、ジョン・レノンの1974年のソロナンバー「WHATEVER GETS THRU THE NIGHT」。この曲にピアノとバッキング・ヴォーカルで参加しているのがエルトン・ジョンだ。
この曲は全米チャートで見事1位を獲得し、エルトンはこれを祝って、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催した自分のライブにジョン・レノンを呼び、ステージに立たせた。そして、そのお礼に、エルトン・ジョンがビートルズの「LUCY IN THE CKY WITH DIAMONDS」をカバーした際には、ジョン・レノンがギターとバックボーカルで参加し、こちらも全米チャートで1位を獲得している。