ハードウェル特集
オランダ出身のDJ、プロデューサーのハードウェル。
今年9月に、突如ツアー活動の休止を発表。
10月18日にオランダで開催されたイベントで、ツアーから引退となりました。ただ楽曲制作は続けていくということで、今後の動向にも注目が集まります。
ということで、今回はハードウェルを特集。
ティエスト
 Zero 76 Hardwell & Tiesto
2011年、オランダの先輩DJでもあるティエストとコラボレーションして
リリースしたシングル、「Zero 76」。この曲がハードウェルにとって最初のシングル。ヴォーカルはなく、トランスっぽいサウンドプロデュースだが、今思えば当時のEDMのトレンドはこんな感じだったろうか。
BeatportとアメリカのiTunesのチャートで見事1位を獲得している。
マシュー・コーマ
Dare You Hardwell feat.Matthew Koma
この曲が発表される前の年、2012年に、Zeddとのコラボナンバー「Spectrum」で一気にその名前を知らしめた、マシュー・コーマをフィーチャーした1曲。丸みを帯びたバスドラムのサウンドや、ピアノのリフなど、マチュー・コーマのハイ・トーンボイスを上手に生かしている。
ハリソン
Sally Hardwell feat.Harrison
デヴィッド・ゲッタともコラボしているハリソンというシンガーをフィーチャーした1曲。何と言っても、この曲はエレキギターをフィーチャーしているところ。ハリソンの歌声もロックっぽい。ブレイクの後はがっつりEDMだが、Aメロのギターリフは、ロック好きにも刺さる、シンプルかつ上がるリフではないだろうか。PVは、ハリソンがロックシンガーよろしく、革ジャンで歌い、青年がマーシャルのアンプを前にフライングVをかき鳴らすというもの。
クレイグ・デイヴィッド
No Holding Back Craig David & Hardwell
2016年にリリースされた、クレイグ・デイヴィッドとコラボした1曲。2000年にデビューして、「2ステップの貴公子」として一世を風靡したものの、2ステップのブームが去っていくとともに、徐々に表舞台からその名前も隠れつつあったクレイグ・デイヴィッドだったが、この曲は、2ステップを生かしつつ、さらに現代のEDMのテイストを上手にブレンドしている。クレイグ・デイヴィッドのファンにとっては、デビュー当時の彼の姿をもう一度見たような感覚になったのではないだろうか。実際、このころから再びシンガーとしてのクレイグ・デイヴィッドも再評価されているように感じる。そういう意味では、ハードウェルはクレイグにとって、恩人ということになるのかもしれない。
オースティン・マホーン
Creatures Of The Night Hardwell & オースティン・マホーン
2017年にリリースされたシングル。コラボレーションしているのは、日本でもブルゾンちえみのおかげで一気に知名度がアップした、オースティン・マホーン。この曲は、基本的にアップリフティングなハードウェルらしさは少し控えめで、オースティン・マホーンのヴォーカルとメロディラインが際立つように、テンポもミドルテンポの、ポップ・チューンとなっている。