<特集 – モータウン特集>
数々の名曲、名アーティストを生み出し、
今年で設立から60年となるレーベル、モータウンを特集。
契約第一号アーティスト
SHOP AROUND THE MIRACLES
ベリー・ゴーディ・ジュニアによって設立されたモータウン。当初、タムラ・レコードとして設立されたモータウンの契約第一号アーティストとなったのが、ザ・ミラクルズだ。このバンドは、スモーキー・ロビンソンが結成したバンドで、ベリー・ゴーディ自ら発掘したバンド。
1960年にリリースされたこの「SHOP AROUND」は、スモーキー・ロビンソンとベリー・ゴーディによって作詞・作曲され、見事R&Bチャートで1位を獲得した。モータウン初の快挙を成し遂げた記念すべき1曲である。
フィリー・ソウル
IT’S A SHAME THE SPINNERS
フィリー・ソウル(フィラデルフィアのソウル)の代表的なバンド。
モータウンからデビューを果たしたが、この曲も収録された1970年のアルバム「2ND TIME AROUND」を最後に、アトランティック・レコードに移籍してしまった。当時のモータウンからリリースされる楽曲たちは、専属の作曲チームとバンドを持った「モータウン・サウンド」と呼ばれていた。
初の全米チャート1位
PLEASE MR.POSTMAN THE MARVELETTS
アフリカ系アメリカ人5人によって結成されたコーラス・グループ。モータウンのオーディションを受け、モータウンから「オリジナル楽曲が必要だ」とのオーダーを受けて作り上げたのが、このデビュー曲。もちろんモータウンの作曲チームも協力した上で完成したのだが、1961年にリリースされたこの曲は、モータウンにとって初の全米チャート1位に輝いた曲となった。
さらには、ザ・ビートルズやカーペンターズなどがカバーした。
21世紀のマーヴィン・ゲイ
ROCKSTEADY REMY SHAND
スティービー・ワンダー、ダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5といった、錚々たるアーティストを輩出してきたモータウンだが1980年代後半からは徐々に経営が厳しくなっていった。とはいえ、90年代はボーイズⅡメン、ブライアン・マックナイト、エリカ・バドゥといったアーティストが、2000年に入ってからもインディア・アリーがモータウンからデビューしている
そんな中で「21世紀のマーヴィン・ゲイ」というキャッチ・フレーズでデビューしたのが、カナダのシンガーソングライター、レミー・シャンドだった。
ハイトーンボイスと柔かいサウンドで注目を集めた。
ニョムザ
ME & YOU NJOMZA(ニョムザ)
現在もモータウンはレーベルとして存在しており、スティーヴィー・ワンダーは11歳の時に契約して以来、モータウン一筋である。とはいえ、すでにかつての「モータウン・サウンド」で統一するということはなくなっており、新しいアーティストも数多く契約している。
そんなアーティストの一人が、このNJOMZAだ。元々は、ラッパーの去年亡くなったマック・ミラーが主催していたインディ・レーベルに在籍していたシンガー。
ソングライターとしても活躍しており、アリアナ・グランデの「7 Rings」を共同で制作している才能溢れるアーティストだ。