ワンコードの楽曲特集
和音・・・CやF、Aといった名前で呼ばれるコード。
音楽は、基本的にこのコードが割り当てられるが、楽曲に変化をつける上で、
いくつかのコードを使うことは、普通に行われるが、
中にはほとんどコードが変化しない、ほぼ1つのコードで構成される楽曲が
ある。
ビートルズ
Tomorrow Never Knows The Beatles
1966年のアルバム『リボルバー』に収録されていた1曲、「Tomorrow Never Knows」。この曲は、テープを逆回転させた音を使った曲としても有名だが、Cコードでのみつくられた楽曲としても知られている。(ちなみに、クラシックの名曲「ボレロ」もCコードのみで作られているらしい)。
世界で最も有名なワンコードの楽曲の一つだろう。
トーキング・ヘッズ
Crosseyed and Painless Talking Heads
ニューウェイヴ、ニューヨークパンクの代表バンドの一つ、トーキング・ヘッズ。ブライアン・イーノがプロデュースしたアルバムで、名曲「Once In A Lifetime」が収録されている『Remain In Light』からの1曲「Crosseyed and Painless」。アフロビートに、繰り返されるシンプルなベースリフ。コードの変化が無くとも、中毒性の高い曲に仕上がっている。
ブルースロックバンド
Devil In Me 22-20s
2002年に結成、2006年に解散、2008年に再結成して2013年に再度解散してしまったイギリスのブルースロックバンド。
2004年にリリースした彼らのデビューアルバムに収録された「Devil In Me」は、ブルースをベースにしたロックンロールナンバー。ワンコードでグイグイ押していく、勢いのある楽曲だ。
ジミ・ヘンドリクス
Voodoo Child Jimi Hendrix
ジャンルとしてのブルースは、少ないコード進行で楽曲が作られることが多い。
ブルースをベースにしているジミヘンの楽曲「Voodoo Child」もほぼワンコードで作られている。
この曲は1968年のアルバム『Electric Ladyland』に収録されている。
そもそもは、「Voodoo Chile」という、15分に及ぶ楽曲をレコーディングした翌日に、その曲をさらに発展させることで完成したのが、「Voodoo Child」だったということ。なお、この曲はジミヘンの死後、イギリスでシングルカットされ、全英シングルチャートで1位を獲得した。
ジェームス・ブラウン
Get Up(I Feel Like Being A)Sex Machine James Brown
ジャンルとしてコードが少ないといえば、ファンクもそうかもしれない。
ファンクの帝王、とも呼ばれるジェームス・ブラウンの最も有名な曲の一つ、
「Sex Machine」は、1970年にリリースされた。
イントロこそ違うコードだが、曲に入るとそこからはほぼワンコードで進行する。特徴的なギターリフと、JBのソウルフルなヴォーカルで、5分という長めの時間の曲だが、高揚感溢れる楽曲に仕上げあられている。