<特集 – FUJIROCK特集>
日本を代表する夏フェスの一つ、フジロック・フェスティバル。今年のラインナップもほぼ出揃ってきている。そんな中から注目したいアーティストをピックアップ。
バグパイプバンド
WAKE ME UP RED HOT CHILLI PIPERS
ラインナップの中にこのバンドの名前を見つけて、「あれ?今年はサマソニのヘッドライナーじゃなかったっけ?」と、思わず二度見してしまった方は多いのではないだろうか。
それもそのはず、レッド・ホット・チリ・ペッパーズではなく、レッド・ホット・チリ・パイパーズというバンドなのだ。7月26日金曜日、GREEN STAGEのスターティングを飾るバンドだ。イギリスのバグパイプバンドで、ロックなギターも交えた独特のサウンドで、アヴィーチーの「WAKE ME UP」など名曲の数々をカバーしている。踊れること間違いなしのバンドで、苗場のオーディエンスのボルテージを上げてくれるのは、疑いの余地がない。
レッドマーキーのトリ
NOBODY MITSKI
ミツキ・ミヤワキは、日本で生まれ、コンゴ、マレーシア、中国、トルコなど様々な国を転々としながら育った。最終的に、ニューヨークに落ち着き、音楽を学びながらシンガーソングライターとして活動するようになった。去年8月にリリースしたアルバム「BE THE COWBOY」はピッチフォーク年間ベストアルバムに選ばれるなどお、高い評価を得ている。
7月26日金曜日のレッドマーキーのトリを飾るMITKIだが、先日、今年の9月以降、ライブ活動を無期限停止する、という衝撃的な発表をした。もちろん音楽をやめるわけではなく、創作活動を行うために、ライブ活動を休む、ということらしいが、当分彼女のパフォーマンスが見られなくなることは事実なので、ぜひフジロックで見ておきたい。
エモ・ロック
NEVER MEANT AMERICAN FOOTBALL
1999年にデビューアルバムをリリースしたのち、わずかな活動期間で、解散してしまったという、エモ・ロックのレジェンド的存在。解散後も、じわじわとその音は評価をされ続けた結果、2014年にバンドはリユニオンを果たす。
2016年に17年ぶりのニューアルバムをリリースし、今年3月に3rdアルバムをリリース。待望のフジロック登場となる。7月27日(土)のホワイトステージに出演。エモ、と言いつつもポストロック的なアプローチなので、ホワイトステージにもぴったりではないだろうか。
ホワイト・ステージ
PINK & BLUE TYCHO
元々は、スコット・ハンセンによるソロプロジェクトだったが、ライブでステージを共にしていたメンバーを迎え、現在はバンドとして活動している。浮遊感のあるエレクトロ・サウンドが、バンドでいったいどのように表現されるのか、非常に楽しみである。今回は、7月26日(金)のホワイト・ステージに登場する。
ヘッドライナー
GOT TO KEEP ON THE CHEMICAL BROTHERS
最後は、ヘッドライナーから。7月26日(金)のヘッドライナー、THE CHEMICAL BROTHERS。ロックやヒップホップをダンス・ミュージックへと昇華させてきたイギリスのエレクトロ・ユニットだ。
すでに日本のフェスではおなじみのアーティストといっても過言ではないが、今回は何と言ってもニューアルバム「NO GEOGRAPHY」が良かっただけに、否が応でもそのパフォーマンスに期待が集まる。
ダンス系のアーティストは、光や映像を巧みに使ったパフォーマンスも定番となっているが、過去の名曲と、ニューアルバムからの曲をどのようにミックスして、耳で、そして目で楽しませてくれるのか。