<特集 – 病気ソング特集>
病気について歌った曲、病気関連の活動について使われた楽曲などをピックアップ。
Paranoid Android
Paranoid Android Radiohead
ストレートに病気について歌っている曲はあまり無いようだが、この曲はタイトルにも「パラノイド(偏執症者)」とある。パラノイア(偏執症)とは、不安や恐怖の影響を強く受けて、他人が常に自分を批判しているという妄想を抱いてしまうものということ。この曲の歌詞もなかなか支離滅裂になっており、「僕は偏執症かもしれないけど、アンドロイドじゃない」と繰り返し歌っている。どこか不安を感じさせる楽曲だが、Radioheadの大ヒットアルバム「OK Computer」の中でも評価の高い1曲。
Just Stand Up!
Just Stand Up! Artist Stand Up To Cancer
2008年にリリースされたナンバーで、ガン研究の支援を目的に発表されたシングル。「We Are The World」や「Do They Know It’s Christmas」の系譜に当たるような曲なのかもしれないが、参加している面々がやっぱり豪華。楽曲はベイビーフェイスが書き、プロデュースはLAリード。そして歌うのは、マライア・キャリー、メアリー・J.ブライジ、ビヨンセ、リアーナ、ファーギー、シェリル・クロウ、マイリー・サイラス、キャリー・アンダーウッド、シアラなど。2008年9月には彼女らが集まって、チャリティー番組の中で歌声も披露した。
The Resolution
The Resolution Jack’s Mannequin
カリフォルニア出身のシンガーソングライター、アンドリュー・マクマホンによるソロプロジェクト。彼はこのジャックス・マネキンの活動をスタートしてすぐに、急性リンパ性白血病と診断された。一時は音楽活動を断念することも考えたそうだが、周囲の支援もあり見事に克服。現在はソロ名義で活動している。そんな彼が、ジャックス・マネキン名義でリリースした「The Resolution」の歌詞には、「僕は病気になり孤独だ」といったフレーズや、「僕は生きている。証人なんて必要ないんだ。許可すら必要ない。ただ明かりがあればいい。」といったフレーズがある。自らが病に倒れ、克服したという経験があるからこそ書ける曲なのかもしれない。
Boy Blue
Boy Blue Cyndi Lauper
この曲は、詳しいことはわからないが、エイズにより命を落としてしまった少年のことを歌った曲。1986年のアルバム「True Colors」に収録された1曲。
この曲についてシンディは、「この曲はパーソナルな曲で、友人のために書いたの。歌詞が十分なものかは分からない。でも彼のために何かをしようと思ったの。」とコメントしている。
That’s What Friends Are For
That’s What Friends Are For Dionne Warwick
バート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーが制作し、1982年にロッド・スチュワートがオリジナルのヴォーカルを吹き込んだナンバー。それを1985年に、ディオンヌ・ワーウィックが、スティービー・ワンダー、グラディス・ナイト、エルトン・ジョンと共演してカバーした。このバージョンは「アメリカ・エイズ研究財団」のためのチャリティー・シングルとしてイギリスとアメリカでリリースされ、300万ドル以上の収益を上げたそう。先ほどのシンディの楽曲もそうだが、80年代当時は、現代ほどエイズに対する治療が確立されておらず、「不治の病」として恐れられていた。実際に犠牲者も多かった時代。音楽が持つ力も大きかった時代だ。