<特集 – ホーン/管楽器をフィーチャーした曲>
今週はホーン/管楽器をフィーチャーした曲を特集。
ディスコ!
Boogie Wonderland Earth,Wind & Fire
やはりホーンと言えば、このバンドではないだろうか。まだ電子楽器が登場する前、ホーン・セクションの持つパワーは、聴く人を高揚させ、ダンスフロアに誘うものだったのだろう。この曲は、1979年のディスコヒットだ。アースは1970年にデビュー、今年結成50周年を迎えており、それを記念して代表曲の「セプテンバー」の歌詞にも出てくる9月21日が、日本記念日協会に正式に「セプテンバーの日」にも定められた。結成から50年でもちろん現在も活動は続けているものの、初期メンバーは3人しか残っていない。
自宅でビッグバンド
F It Up Louis Cole
ドラマーでシンガーでもあるルイス・コール。ありとあらゆる楽器もこなすが、ビッグバンド編成のライブを展開したり、ビデオでも家の中でライブをしたりと、その発想はとどまるところを知らない。この曲も一軒家の中でビッグバンドセッションをするビデオで話題となった1曲。さほど広くないリビングに所狭しと着席したホーン・セクションの、一糸乱れぬ演奏と、ソロなど、ビデオでも楽しんで欲しい1曲。
注目のサックスプレイヤー
Thursday In The Danger Room Run The Jewels
社会派のリリックで注目を集め続けているラップ・ユニット、ラン・ザ・ジュエルズ。今年、ニューアルバムを期間限定で無料配信したことも話題になったが、この曲は2016年、3枚目のアルバムに収録された1曲。フィーチャーされているのは、今、最も注目されているサックス・プレイヤー、カマシ・ワシントン。Run The Jewelsのラップのバックに抑え気味のカマシのフレーズがシリアスな雰囲気を引き立てている。ヒップホップはジャズをサンプリングしてきているので、管楽器とも相性はいいのかもしれない。
ミクスチャーバンド
It Is What It Is Melt Yourself Down
イギリスのバンドで、ジャズ、ファンク、アフリカ音楽といった要素も取り込んでいる。6人組のようだが、正確な編成は不明。ライブの写真などを見ると、サックスなどを吹くメンバーも中にいるようだ。今年、「100% YES」というアルバムをリリースしているのでチェックしてみて欲しい。楽曲によっては中東のテイストも聞こえてくる。この辺りのミクスチャーはさすがイギリス、といったところだろうか。
カマシ!
Dragonball Durag Thundercat
ドラゴンボールが大好きな超絶テクニシャン・ベーシスト、サンダーキャットの最新アルバム「It Is What It Is」からの1曲。イントロからブリブリのベースが入ってきて、ファルセットのボーカルが気持ちよく体を揺らせてくれる。全編にホーンが入っているわけではないのだが、所々にアクセントとして入ってくるホーンが、渋い。で、このホーンはサックスで、吹いているのはカマシ・ワシントンだ。カマシ・ワシントンをこんな風に使う、というのもなんとも贅沢な限りだ。