<特集 – ロックなパーティーチューン>
パーティーチューンというと、どうしてもエレクトロなダンスナンバーに持っていかれがちだが、ハッピーなロックのパーティーナンバーも気分を上げてくれる。
Jumpin’Jack Flash
Jumpin’Jack Flash The Rolling Stones
1968年リリースのストーンズの代表曲のひとつ。静かなイントロからスタートして、ミック・ジャガーの「ワンツー!」の掛け声で始まるギターリフが印象的。歌詞も「めっちゃイイ感じだぜ〜!」という雰囲気の内容となっている。とR&Bバンドとしてスタートしたストーンズだが、この頃はサイケデリックなテイストを残したロックサウンドが出来上がっている。
Party Hard
Party Hard Andrew W.K.
ロックなパーティーチューン、と聞いて、真っ先にこの人のこの曲を思い浮かべた方も多いかもしれない。アメリカのシンガーソングライター、アンドリューWKは、小さい頃からジャズピアノを学びながら、ヘヴィロックも大好きだったという。サウンドは、まさにパーティー。そのハッピーさもさることながら、他にも色々インパクトが大きいアーティストである。デビューアルバム「I Get Wet」のジャケットはドアップのアンドリューが鼻血を垂らしていたり、ステージ上でも縦横無尽に走り回り、手足を振り回す全力投球のパフォーマンス。誰もがハッピーになれるアーティストである。
Flathead
Flathead The Fratellis
イギリス、スコットランド出身のバンド、フラテリス。メンバー全員が、ベースのバリーのファミリーネーム「フラテリ」を名乗っているという、ラモーンズのようなコンセプトを持っている。「Fratelli(フラテリ)」とは、イタリア語では「兄弟」という意味になるとか。2006年のデビューアルバムに収録されたこの曲は、当時iPodのCMにも使われたことで大ヒットとなった。曲の途中で「パラッパッパラ〜ラ〜ラ〜♩」というところは、オーディエンスも一緒にシンガロングできる、最高に盛り上がる一曲だ。
Let’s Start Again
Let’s Start Again Cut Capers
2011年、イギリスのブリストルで結成された9人編成のバンド。バンド名の「Cut Capers」は、「騒ぎまくる」という意味。ブラスサウンドが入るだけで、雰囲気がなぜか華やかになるのが不思議だ。ロック、ロカビリー、スイング、ヒップホップといった、あらゆる要素がミックスされている。イギリスのパブなどで聞こえてきそうな1曲。
Last Man Standing
Last Man Standing Sturgill Simpson
スタージル・シンプソンは、ケンタッキー州出身のシンガーソングライター。2017年のアルバム「A Sailor’s Guide To Earth」は第58回グラミー賞で最優秀カントリーアルバムを受賞。去年、久々のアルバム「Sound & Fury」をリリースしたが、そのアルバムからの1曲。彼のベースにあるのはカントリーミュージックだが、「カントリー」に囚われることなく、クリエイトして誕生したニューアルバムだ。「Last Man Standing」は、ぶっといベースラインに、シンプルなギターリフが乗っかる、言うなればヘヴィ・ロックンロールだ。