<特集 – HIP HOPのサントラ「BAD NOYS 2」>
HIP HOPが使われている映画のサウンドトラックを特集。
今回ピックアップした映画は2003年の「BAD NOYS 2」。マーティン・ローレンスとウィル・スミスが主演したシリーズ作品の第2作。2人はアメリカ、マイアミの警察官としてコンビを組んでいて、麻薬組織を追っている。そのマイアミでDEA・連邦麻薬取締局もおとり捜査を行っていて、それぞれの目的が交錯していく。
サウンドトラックはテーマ曲的に何度も使われているNellyの「Shake Ya Tailfeather」や、家族の団欒の際、家のステレオで流れているMary J.Bligeの「Didon’t Mean」やFat Joeの「Girl I’m A Bad Boy」、情報屋との駆け引きのシーンで使われる「Show Me Your Soul」など、コンピレーションアルバムとしても楽しめるラインナップとなっている。
Shake Ya Tailfeather
Shake Ya Tailfeather Nelly,P.Diddy,Murphy Lee
作品冒頭の事件をなんとか解決し、自宅のプールでくつろいでいるシーンで使われているのを始め、映画の様々なシーンで使われており、テーマ曲的な扱いをされている。サウンドトラックからのシングルカットとなり、全米シングルチャートで1位を獲得したほか、第46回グラミー賞では「Best Rap Performance by a Duo or Group」を受賞している。
Girl I’m A Bad Boy feat.Dre
Girl I’m A Bad Boy feat.Dre Fat Joe & P.Diddy
ウィル・スミス演じるマイクが、マーティン・ローレンス演じるマーカスの自宅を訪ね、食事を共にするシーンで使われている。家のオーディオから流れている雰囲気で使われている。Fat Joeはプエルトリコ系とキューバ系のミックスで、ラティーノ・コミュニティを代表するラッパーの1人でもあり、映画の舞台がマイアミ、ということもあって、ぴったりのアーティストではないだろうか。
Show Me You Soul
Show Me You Soul P. Diddy, Lenny Kravitz,Pharrell Williams,Loon
主人公2人が捜査の一環で情報屋に情報をもらいに行ったシーンで使われている。捜査のためならかなりの無茶もやってしまう2人で、このシーンでも、情報屋らから情報を聞き出すために、破天荒な行動に出る。まさにShow You My Soulしているシーンで使われている。フィーチャリングされているファレルらしい、ネプチューンズ らしいトラックに、レニクラのシンプルギターカッティングが乗っかり、ジェームス・ブラウンのSex Machineを彷彿とさせる仕上がりとなっている。
Keep Giving Your Love To Me
Keep Giving Your Love To Me Beyonce
主人公2人が、DEA・連邦麻薬取締局に所属するヒロインに対して、なんとか危険な任務を回避させようと、ホテルのロビーで説得するシーンで、うっすらと流れているのがビヨンセのナンバーだ。さりげなく、まさにバックグラウンド・ミュージックとして流れているので、耳をそばだてて聞いてほしい。
Gangsta S**t
Gangsta S**t Snoop Dogg with Loon
なんとか大きな事件を解決し、大団円を迎えた後のエンドテロップで使われている。
このサウンドトラックは、P.DIDDYがプロデュースしており、楽曲も彼が手がけた作品が多く使われている。
なお、すでに廃盤になってしまっているが、1995年の前作「バッドボーイズ」のサウンドトラックも、HIP HOPのコンピアルバムとして高い評価を得ていた。