<特集 – アメリカのアニソン part.2>
アメリカにおけるアニメーション作品、というのは主に子供向けの作品と、ディズニーなどに代表される映画作品、マーベル、DCといったコミック原作のものなどに大きく分けられる。日本のようにそれぞれの作品にアーティストが歌うアニメソングという位置付けの楽曲もあるのだが、音源として日本でリリースされているものは少ないようだ。今週は、アニメ映画や日本のアニメ由来の楽曲をご紹介。
Into The Unknown
Into The Unknown Idina Menzel
ここ最近、アメリカのアニメ映画の曲、といえばやはりディズニー映画に行き着くのではないだろうか。去年公開されて、前作に続き映画も楽曲もヒットした「アナと雪の女王2」の主題歌。作品内では、前作と同じ、イディナ・メンゼルがメインで歌い、パニック!アット・ザ・ディスコも参加していたが、話題になったのはコーラスで参加したノルウェーのシンガーソングライター、オーロラだろう。その声と雰囲気が、まさに雪の女王のようだった。ディズニー映画は美女と野獣の「Beauty & The Beast」やアラジンの「Whole New World」などをヒットさせていて、アメリカにおけるアニソン、というのは、ディズニー映画の形が一つの完成形なのかもしれない。
You’ve Got A Friend In Me
You’ve Got A Friend In Me Randy Newman
そんなディズニー映画からもう1曲。トイ・ストーリー・シリーズのテーマソングが、このランディ・ニューマンが歌う「You’ve Got A Friend In Me」。トイ・ストーリーといえば、バズ・ライトイヤーの日本語吹き替え版は所ジョージさん、ウッディの声を唐沢寿明さんがずっと担当しているが、この曲の日本語版は、ダイアモンド⭐︎ユカイさんがずっと担当している。
Pokémon
Pokémon Jason Paige
タイトルを聞けば、何の作品の歌かはすぐに分かるかと思う。2016年にリリースされた、ジェイソン・ペイジのナンバー。元々は、1996年にアメリカでアニメ版ポケモンの放送がスタートしたときの主題歌。日本のポケモンとはかなり雰囲気がかけ離れている楽曲となっているが、これこそアニソン、という感じもする。このバージョンは2016年にスマホのゲーム「Pokemon GO」がリリースされた際にレコーディングしなおされたバージョン。
Cruel Angel’s Thesis
Cruel Angel’s Thesis AmaLee
日本のアニメソングは、その多くが海外のアーティストにカバーされている。この曲は、テレビ版「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲だった、「残酷な天使のテーゼ」のカバーだ。カバーをしているAmaLeeは、声優として数多くの日本のアニメの吹き替えも担当している。しかし、エヴァンゲリオンの吹き替えはやっていないようだ。
Pegasus Seiya
Pegasus Seiya The Struts
厳密にはアメリカのアニソンではないかもしれないが、2019年にNetflixで世界配信されたのが「聖闘士星矢:Knight Of The Zodiac」だ。日本向けには日本語のキャストが付いているが、もちろん英語圏向けには英語のキャストが付いている。そして主題歌は、1986年に日本で放送されたアニメ版「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想(ファンタジー)」を、The Strutsがカバーしている。サビの「セイント・セイヤ〜」だけはそのまま発音している。