<特集 – 2021年注目のアーティスト>
2021年もスタートしてはや1ヶ月が経とうとしている。2020年、名前を知られるようになったアーティストといえばBeabadoobeeやDoja Cat、Dababyなど、いろいろと名前が挙がるが、では2021年に注目されているアーティストは、誰なのか?気になるところだ。
温かい声
BY YOUR SIDE SADE
シャーデー・アデュ率いる、イギリスのバンド。独特の歌声と、ジャズやソウルといったテイストを混ぜ合わせたサウンドで、癒しとも取れる楽曲を生み出している。2000年のアルバム「LOVERS ROCK」からの名曲で、「あなたが涙を流すのなら、私はその涙を乾かすために、そばにいるわ」という、歌詞の内容もぬくもりにあふれている。
もうすぐ春ですね
FLOWERS IN THE WIND TRAVIS
スコットランド出身のバンド。こちらは2001年のアルバム「INVISIBLE BAND」からの1曲。これの1枚前のアルバムは、ジャケットも雪の中の写真が使われ、楽曲やギターの音もどこか冬や雪を連想させるような作品となっていた。このアルバムでも、そういった曲がありつつ、ポップな1面も出てきており、特にこの曲は窓の外に、暖かな春に、花が広がる風景が見えてくる、そんな1曲となっている。
日光のような声
SUNRISE NORAH JONES
ジャズ・シンガーとして2001年にブルーノートからデビューアルバムをリリースし、その歌声で世界中に衝撃が走った。2枚目となるアルバム「FEELS LIKE HOME」では、ジャズをベースにしながらも、ジャズだけにこだわらない、ノラ・ジョーンズの姿勢が見えてくる1枚で、この「SUNRISE」もカントリー風の楽しげな楽曲になっている。MVもほっこりした作風となっていて、ノラ・ジョーンズの声に包まれて、まさに太陽の光のようなぬくもりを感じらレそうなナンバーとなっている。
オランダの職人
MY WORLD FEAT.CORNERLIUS BENNY SINGS
オランダ出身のシンガーソングライター/プロデューサー。柔らかな丸みを帯びたオルガンのイントロで始まるが、この曲でフィーチャーされているのは、日本のアーティスト、コーネリアス。コーネリアスの音、というとどこか無機質なイメージが強いのだが、そんなコーネリアスの音すらも、温かみに変換してしまう、ベニー・シングスの世界観の強さが感じられる1曲だ。
現代版ソウル
HAVE MERCY AARON FRAZER
ブルックリンを拠点とし、ボルチモアで育ったこのソングライターは、ドランド・ジョーンズ&ザ・インジケーションズのドラマーとしてデビューしていたが、ソロとしてもアルバムをリリースした。まるで70年代のソウル・ミュージックを聴いているかのような錯覚に陥るサウンドメイキングとなっている。また、彼のファルセット・ボイスも気持ちいい。その中でもこの曲はかなりレイドバックできる1曲となっていて、ビーチ・ボーイズを彷彿とさせる。晴れた日にのんびりと海沿いを散歩している時に聞きたい1曲。