<特集 – ロックダウンソング>
今もなおパンデミックの終息が見えない新型コロナウイルス。このロックダウン下で生まれた楽曲を特集。
一体どうなる?
LAST DAY ON EARTH BEABADOOBEE
去年ブレイクを果たした、フィリピン生まれロンドン育ちのシンガーソングライター、ビーバドゥービーの最新曲は、パンデミックの拡大が始まった初期に書かれた楽曲だったそうだ。このまま、コロナウイルスの感染拡大が広がっていったら一体どうなってしまうのか、といったことを想像して書かれた楽曲だとか。MVではパーティーが繰り広げられているが、タイトル通り、このままロックダウンが終わらず世界の終わりの日を迎えることになったらと思うとゾッとする。
2020年は・・・
F2020 AVENUE BEAT
アメリカの女性3人組、アヴェニュー・ビート。去年6月、TikTok上にアップしたこの曲でブレイクした。新型コロナウイルスによる世界的パンデミック、ロックダウンを始め、死んでしまったペット、失恋、上手くいかなかった仕事など、2020年に彼女たちに起こった最悪な出来事について次々と歌い上げている。Fは、Fワードだろう。世界中の人にとって2020年は、「何でだよ!」という1年になったに違いなく、それを代弁するような1曲だ。
BBC
TIMES LIKE THESE LIVE LOUNGE ALL STARS
オルタナティヴ・ロックバンドの雄として君臨しているフー・ファイターズの代表曲のひとつ「TIMES LIKE THESE」だが、ロックダウン下の去年4月、イギリスBBCが「THE STAY HOME LIVE LOUNGE」というイベントを開催し、その中で、コールドプレイのクリス・マーティンやデュア・リパ、エリー・ゴールディングなど多くのアーティストが参加したアコースティック・セッションでカバーされた。シングルとしてリリースされ、売り上げはWHOに寄付された。
ストレートに
LOCKDOWN BLUES ICEAGE
デンマークはコペンハーゲンのバンド。去年4月にリリースされたこの曲は、ストレートにロックダウンを受けて書かれた。歌詞の中で何度も「COVID-19」と歌われているのが生々しい。彼らはこの曲のリリースに当たって、こんなメッセージを発信している。
「Bandcamp での収益は全て国境なき医師団に寄付されます。私たちの思いは、この状況置かれて恐怖にさらされている人たち、コロナウイルスの最前線にいる人たち、とともにあります。安全を確保し、気をつけて、健闘を続けてください。」
あれから1年、いまだに状況は好転していない。
ロックダウンで前倒し
TAKE YOURSELF HOME TROYE SIVAN
元々は2020年の後半にリリースを予定していたという、トロイ・シヴァンのこの曲だが、去年4月、オーストラリアで自主隔離状態に入ったことを受けて、急遽リリースを決めたそう。彼にとっては、これまでの中でもお気に入りの楽曲だったそうだ。アコースティックなアレンジから、多重録音されたトロイ・シヴァンのヴォーカルが印象的な始まり。楽曲の終盤では、ガラリとアレンジを変え、EDM調となる。まるで不安に駆られた当時の世界の声を代弁するかのような楽曲だ。