先日、発表された第32回日本ゴールドディスク大賞で2部門( ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー、ベスト3ニュー・アーティスト※共に洋楽部門)を受賞し、日本でもブレイク中のシンガー・ソングライター=グレース・ヴァンダーウォール(Grace Vanderwaal)。彼女の2018年初となる新曲「Clearly(クリアリー)」が公開された。
(情報提供: SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL)
原曲はレゲエシンガーのジョニー・ナッシュが1972年に発表し、全米1位を獲得した「I Can See Clearly Now(アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ)」。その後さまざまなアーティストによってカバーされ、特にジャマイカのレゲエシンガーのジミー・クリフによるカバーは、1993年に公開され、ジャマイカのボブスレー・チームが冬季オリンピックで大活躍する実話を元にした映画「クール・ランニング」の主題歌として発表され、映画とともに大ヒット。また日本でも人気ドラマのエンディングテーマに起用された。年代や国境を越えて愛され続けている同曲に、グレースによる歌詞が追加され、原曲よりも少し荒涼とした雰囲気が、全体を包んでいるのが特徴的に仕上がっている。
カバーするきっかけは、カミラ・カベロやショーン・メンデス、そして昨年のグレース自身のアルバム『ジャスト・ザ・ビギニング』も手掛けた音楽プロデューサーのイド・ズミシュラニ―が、レコーディング中に同曲をグレースに教えた事からであった。曲を聴き、自然に口ずさんでいるうちに、どんどん好きになっていき、歌詞が浮かび追加していったところ、現在の形になったという。
また同曲のMVも公開。全米No.1を獲得しているラッパー“ソウルジャ・ボーイ”のMVなどを手掛ける、ブライアン・ピッチャーズによる監督作品で、グレース本人によるカットアイディアも多く採用されている。
「Clearly」
この1年で急激に世界的スターとなり、またこれまでどおりの学生生活も過ごしているグレース。通常では経験できない両体験を経て、さらなる進化を遂げるであろう、自身の作詞作曲によるオリジナル曲、そして今作のような独特なカバー曲、彼女の今後の活動からますます目が離せなくなるだろう。