先日、コーチェラにヘッドライナーで出演したビヨンセのパフォーマンス、ご覧になりましたか!?
音楽史に残る、とてつもなく圧巻なステージ、ネットで何度も何度も見ては、興奮おさまらない今日この頃です!
高樹千佳子(cent.FORCE)
MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)
コーチェラならぬ「Beychella」(ベイチェラ) という言葉がファンから普及するほどでしたが、NYタイムズは「ビヨンセは、コーチェラそのものより偉大だった」「ビヨンセのステージは、歴史そのものだった」と賛辞を述べ、その他、世界中のあらゆる音楽メディアが大絶賛しています☆☆☆
昨年は、双子出産間近ということで出演をキャンセル、延期したんですよね。(代役は、ビヨンセの友人のレディ・ガガが務めました♪)
ライブ中ビヨンセが「前にコーチェラで演奏するはずだったけど妊娠しちゃったの」と説明すると、客席の熱狂的なファンは「わかっている」と言わんばかりの笑い声と歓声でそれに応えたそう。「だから、お腹の中の二人といろんな夢を見る時間がたくさんあったし、ここでのパフォーマンスも頭の中であれこれ想像していたわ」と続けたとのこと。
常に完璧なライブパフォーマンスを披露する女王ビヨンセですが、産後初のパフォーマンス、さらにはコーチェラにおいて黒人女性初のヘッドライナー(しかも真ん中土曜の夜!) に選ばれたということで、この産休の1年の間に、いつにもまして気合いを入れて周到に準備してきたんですね!
‘Crazy In Love’ のなんとも豪華なオープニングから始まり、ブラックパワーを象徴した衣装デザインや、これまた圧巻の、100人を超えるダンサーとマーチング・バンド (ブラスバンドは、ニューオリンズが発祥の地) など、黒人文化をオマージュしたこだわりが随所に盛り込まれ、‘Lift Every Voice and Sing’という通称「ブラック・アメリカン・ナショナル・アンセム」(黒人国家) と言われる曲や、最近ロックの殿堂入りを果たしたニーナ・シモンの‘Lilac Wine’もセットリストに加わり、妹のソランジュと‘Get Me Bodied’で激しいダンスを繰り広げ、旦那のJay-Zと‘Deja-vu’で夫婦共演を果たし (この夏は夫婦でジョイントツアー‘On The Run II’ を行うそう)、さらには、ディスティニーズ・チャイルド再結成!! ケリー・ローランド、ミシェル・ウィリアムズと共に ‘Lose My Breath’ ‘Say My Name’ ‘Soldier’ をメドレーで披露!!!
Beyoncé – Crazy In Love (Live)
Beyoncé – Get Me Bodied (Timbaland Remix) ft. Voltio
Beyoncé – Deja Vu (MTV Video Version) ft. Jay-Z
OTR II
Beyoncé – Say My Name (Live)
・・・という、およそ2時間の間、一瞬たりとも目が離せない完璧なサウンドのアレンジやダンスを展開し、かつてない規模の、密度の濃いエンターテイメントショーを展開したビヨンセ。
詳細にこだわり、ここまでの要素が盛り込まれたものを完璧にこなせるようになるまで、一体どれほどの時間と労力、精神を(あとお金も!)費やしたんでしょうか…。
しかも産後1年とは思えないスタイルの良さ。ビヨンセは、毎日11時間のリハーサルをこなしていたそうですが、それに加えてヴィーガン・ダイエット(完全菜食!)もしていたとか!!!
トップスターだからこその果たすべき責任をビヨンセがよーく心得ているのがわかります。
成功している人は皆、陰で凄まじい努力を積み重ねているんですよね。
特にビヨンセファンではないという方も、ブラックカルチャーがよくわからないという方も、この圧巻のステージに感動するはずです☆☆☆
コーチェラ2018でのビヨンセのライブは、是非ともDVDとして商品化してほしいところですが、とりあえず今は、ネットでググって(YouTubeなどで)見てみてくださいねー!!!