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【高樹千佳子コラム】ミューズ3年ぶり8枚目のオリジナルアルバムが、11/9全世界同時リリース!

Chikako Takagi Column Vol.52


ミューズのニューアルバムが遂に!

3年ぶり8枚目のオリジナルアルバム「Simulation Theory」が、11月9日に全世界同時リリースされました。

高樹千佳子 洋楽COLUMN
高樹千佳子(cent.FORCE)

MUSIC ON!の音楽番組「TVカウントダウンE.T」、NOTTVの音楽番組「LOVE&ROCK」でMCを勤め、無類の洋楽好きとしても知られる高樹千佳子。そのコアな知識と飽くなき探究心を、NO.16 Columnで好き勝手に披露してもらいます!(週1回更新予定)

‘壮大でドラマチック’が形容詞のミューズ。これまでアルバムが出るごとに、果てしない宇宙規模に膨らみ続け、手の届かないところに行ってしまったのが、今作はちょっと地球の方に帰ってきて(笑)、でもこれまでとは明らかに違うベクトル上にある、そんな作品です。

ロックとクラシックを融合したドラマチックでシンフォニックで重厚なロック、というミューズの‘基本’サウンドは3枚目の「Absolution」(03年) で確立されましたが、その後、弦楽や交響楽なども取り入れ最後3曲が交響曲だった5枚目「Resistance」(09年)、ダブステップやファンキーな曲も入り、シンセやエレクトロな楽器を多用した6枚目「The 2nd Law」(12年)、ギター・ベース・ドラムのロックの原点に立ち返った7枚目の前作「Drones」(15年)と、作品ごとに新たなジャンルを貪欲にのみこんで、ミューズ流に昇華してきました。

そして「Resistance」の頃から、ミューズのライブ会場がほぼスタジアム規模になってきて、それと共に楽曲の規模も膨らみ続け…。

06年の4枚目「Black Holes and Revelations」は、初めてエレクトロを取り入れてポップな明るめの曲も入ったりと、それまでとちょっと異質なものを感じましたが、新作「Simulation Theory」は、「Black Holes?」のはみ出し方を遥かに超えて、これまでとまるで系統が違う作品!

スタジアム・ロックは抑えめで、全体的にポップで明るい(ミューズにしては。基本とてもシリアスなので)。

なんだけど、、随所に‘ミューズらしさ’があって、聴くごとに「あぁ、やっぱりこれはミューズだ!」と感じずにもいられません。

‘Algorithm’から‘The Void’まで、全11曲。

icon-youtube-play ‘Algorithm’

icon-youtube-play ‘The Void’

シングル‘Dig Down’、‘Something Human’、‘Thought Contagion’を聴いた時から、次作はこれまでと変えてきそうだな、、と思っていましたが…、

icon-youtube-play ‘Dig Down’

icon-youtube-play ‘Something Human’

icon-youtube-play ‘Thought Contagion’

特に新しいのは、これはプリンスか!?の R&B風‘Propaganda’、

icon-youtube-play ‘Propaganda’

そしてヒップホップ風の‘Break It To Me’。終盤のマシューの変態ギタープレイも入ってこれまたファンにはたまりません。またやってるな!

icon-youtube-play ‘Break It To Me’

さらに、ライブでも盛り上がりそうなノリノリ‘Pressure’。

icon-youtube-play ‘Pressure’

従来のミューズらしい、いかにもミューズな曲は、‘Get Up and Fight’、‘Blockades’と終盤に2曲のみ。

icon-youtube-play ‘Get Up and Fight’

icon-youtube-play ‘Blockades’

Deluxe版に収録されている‘Propaganda‘(Acoustic Version)はさらにプリンス感が増してかなり良いし、美しく優しい‘Something Human’(Acoustic Version)も必聴です!Deluxe版もおすすめ!

そして今作では、楽曲だけでなくジャケやMVでも新たな試みをしていて、まるでSF映画のポスターのようなジャケのアートワーク、さらにジャケにあるものが全て出てくるMV、しかも11曲全曲のMVを公開予定とのこと!

現在8曲のMVが公開されているんですが、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「グレムリン」、「エイリアン」(2の最後のリプリーね!)、マイケル・ジャクソンの「Thriller」のオマージュ、そして海外ドラマ「ウォーキング・デッド」みたいなゾンビもあり。

80年代のものが多く取り入れられているけど、近未来的でもあり、ストーリー仕立てで面白いです。

特に「Pressure」は傑作!(笑) マシューがギター弾きながら、飛んできた悪グレムリンのボールみたいなのを避けるとこなんか、好きだなぁ!笑える!!

そしてこれらのMVはおそらく全てが繋がっていて、全曲通して見ると1本の映画のようになっているのでは…。アルバム1枚に一貫したメッセージが込められていて、そこがまたミューズらしいなと。で、タイトルが‘Something Human’。

残りのMVも全て公開されるのが楽しみです!

今作のワールドツアーのトレーラー動画も既にバンドオフィシャルHPに挙がっています。

日本にももちろん来てくれるでしょう!!もちろん行きますよ!!

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