1990年代にはスーパー・モデルとして、2000年代にはシンガーソングライターとして活躍するカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)。元仏大統領サルコジ夫人でもあるカーラ・ブルーニが、5年ぶりとなる5枚目のアルバムを10月6日に世界同時リリースする。
(情報提供:UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
彼女のInstagramでは、本作にも収録されるアバの1980年の大ヒット曲、「ザ・ウィナー」を自宅の階段と思われる場所で、ギター1本で弾き語りをするカーラのカジュアルな動画がアップされた。元フランス大統領のニコラス・サルコジ夫人でもある彼女は、ビーチで遊ぶかわいらしい娘の写真をアップする傍ら、いよいよニュー・アルバムのリリースに向けて準備を開始しているようだ。
『ザ・ウィナー』のインスタ動画
カーラ・ブルーニの5年ぶりとなるニュー・アルバム『フレンチ・タッチ』は、初となる英語ポップスのカヴァー・アルバム。サルコジ夫人になるまでも、スーパー・モデルであったり、紆余曲折の人生を送ってきたカーラは、若い頃から自身で曲を作り、歌う傍ら、大の音楽ファンだった。いつの時代でも愛されるセンチメンタルなポップ・ソングを聴いた瞬間に好きになっては、レコードを収集していた。それは彼女曰く、”coup de foudre”=一目惚れのように夢中になったのだそう。
そんな”coup de foudre”な出会いが、2014年のL.A.でのライヴ後の楽屋でも実現した。数多くの世界的ヒットを放ってきた伝説のプロデューサー/作曲家/ミュージシャン、デイヴィッド・フォスターとの出会い。初めて会った瞬間に、2人は意気投合し、フォスターはその場でカーラに次のアルバムのプロデュースを申し出たのだ。
「でも私の音楽はとってもフランス的なので、」とカーラ・ブルーニは思い出しながら笑う。「だから、彼は私にこう言ったの。『英語の曲を歌ってみない?』って。でも私は英語が書けないの。書いてみたいけど、英語が出てこない・・・。」
その解決策が、カーラが長年大好きなお気に入りのポップ・ソングを再解釈して歌うことだった。世界中が憧れる、もっとも魅力的な女性の一人が長年心を奪われてきた大好きなポップ・ソングのカヴァー・アルバム。
アルバム・タイトルの『フレンチ・タッチ』とは、パリのエレクトロニック・ミュージック・シーンで使用されている用語で、ダフト・パンクやジャスティスなどに代表される1990年代後半から2000年代にかけて、多くのフランス人アーティストによって作られているユーロ・ディスコとハウス音楽を融合させたようなエレクトロ・ミュージックの呼称。だが本作におけるこの用語はより広い意味合いを持っている。フランス人ならではの無理をしない中での優雅さ、軽く纏ったセクシーさなども意味している。カーラが持ち合わせた極上の「フレンチ・タッチ」で、最も一般的なアメリカのポップ・アンセムに新たな生命を持たらせている。もちろん、フォスターの巧みなアレンジは、カーラ曰く「自分の音楽がふだん持っているもの以上の大きな何か」をもたらしたとのこと。 「デイヴィッドのサウンドには彼が注入するミネラルのようなものがあるの。」豊かなメロディ、温かさを持っているのにミニマル、そして茶目っ気たっぷりな遊び心。ブルーニとフォスターが自分たちで曲を書いたかのような独特の味わいがある。
例えば先行シングルの〈エンジョイ・ザ・サイレンス〉。
デペッシュ・モードの暗いながらも盛り上がった1990年のポップ・クラシックは、ブルーニ曰く、「カヴァーを必要としない歌」。しかし、『フレンチ・タッチ』でのカヴァーは、オリジナルの盛り上がり、ゴシック的な光景を削ぎ落とし、ムーディーなバラードでゆったりとした瞑想のように生まれ変わった。
先行配信シングル「エンジョイ・ザ・サイレンス」
最新配信シングル「ミス・ユー」
「このレコードが好きな人とどこかに行くときに車で聴く、もしくは静かな夜に、あるいは日曜日の朝に聴いてもらうこと。この作品は誰か素敵な人と一緒に暖かく、居心地の良い場所で甘いひと時を送るために作られているの。それが私の夢なのよ!リラックスして恋をしているときに人々が私の音楽を聴いてくれるというのが私の夢なの。」とはブルーニ本人のコメント。これまで世界で300万枚以上のセールスを上げているカーラだが、彼女の新たな側面が見られるニューアルバム、そのリリースが待ち遠しい。
◆ リリース情報
カーラ・ブルーニ 『フレンチ・タッチ』
発売日:2017年10月6日 世界同時発売
価格 2,808円(税込)
商品番号:UCCU-1556
収録曲
- エンジョイ・ザ・サイレンス(デペッシュ・モード/1990)
- ジミー・ジャズ(ザ・クラッシュ/1979)
- ラヴ・レターズ(1945年映画『ラヴ・レターズ』より)
- ミス・ユー(ザ・ローリング・ストーンズ/1978)
- ザ・ウィナー(アバ/1980)
- クレイジー feat. ウィリー・ネルソン(パッツィー・クライン/1961)
- 地獄のハイウェイ(AC/DC/1979)
- ア・パーフェクト・デイ(ルー・リード/1972)
- スタンド・バイ・ユア・マン(タミー・ワイネット/1968)
- プリーズ・ドント・キス・ミー(1947年映画『上海から来た女』より)
- ムーン・リヴァー(1961年映画『ティファニーで朝食を』より)
( )内はオリジナル