4年に一度のサッカーの祭典、2018FIFAワールドカップが開幕した。日本代表はすったもんだの末に最後の強化試合でなんとか結果を出し、19日の初戦コロンビア戦に臨むことになった。
そんなワールドカップだが、開会式がちょっと物議を醸しているんだとか。オリンピックなどに比べると、開会式が話題になることはあまりないような気もするのだが、筆者もテレビ中継で見ていた。メインアクトは、イギリスのシンガー、ロビー・ウイリアムスだった。なぜロシアの大会でイギリス人アーティスト??サッカー発祥の地、イギリスということか?など、クエスチョンマークが頭の上に浮かびながらも、そのパフォーマンスを見つめていた。
ちなみに、ロビー・ウイリアムズは、イギリスのボーイズバンド、テイク・ザットのメンバーとしてデビュー。その後、ソロとして活躍しているが、ヨーロッパでは絶大な人気を誇っているアーティストの1人だ。
Looking good, Robbie 👌#WorldCup pic.twitter.com/ZBd82tqXap
— FIFA World Cup 🏆 (@FIFAWorldCup) 2018年6月14日
開会式では彼の代表曲である「Let Me Entertain You」「Feel」「Angels」「Rock DJ」をパフォーマンスした。途中、一瞬、マイクの音が途切れるハプニングがあった。ロビーはちょっとイラついているように見えたが、そのヴォーカルの実力が本物であることを証明したのではないだろうか。
そして、一瞬自分の目を疑ったのだが、ロビー、テレビカメラに向かって、中指を立ててしまっている。日本でもバッチリ、写っていたはず(筆者も目撃しているのだから)。どんな意図があったのかはわからないが、ハフィントン・ポストによると、どうやらロビーは今回の開会式出演に当たって、かなりの批判を浴びていたようだ。
イギリスでは、ロシアの元スパイとその娘の殺人未遂事件があり、その影響でロシア外交官を追放。イギリスとロシアはキナ臭い関係になっているわけだ。その上で、イギリス人のロビーがロシアでの開会式でパフォーマンス、という構図が批判を浴びる要因の一つと言うこと。さらに、ロビー自身も、ロシアの富豪と強い関係があるとか。その裏側は推し量ることはできないが、筆者は純粋に彼の代表曲をライブで聞けたのは満足できた。
そして、「Angel」をロビーと一緒に歌った美女が、ロシア人ソプラノシンガーの、アイーダ・ガリッフリーナさん。
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アイーダ・ガリフッリーナさんは1987年ロシアのカザフ生まれ。聖歌隊の指揮者だった母親から音楽を学び、2013年に世界的巨匠指揮者ヴァレリー・ゲルギエフの招きで自身が指揮する世界一流の歌劇場であるマリインスキー劇場のオペラ公演に参加。その後、三大テノールの一人プラシド・ドミンゴの主催する国際オペラ歌手コンクール「オペラリア」で優勝を飾ると一気にブレイク、ついに世界的クラシック音楽レーベルの「デッカ・クラシックス」と契約を交わすに至ったと言う経歴の持ち主。見事な歌声だった。
さらに、元ブラジル代表のロナウドも登場。かなり恰幅が良くなった(現役の終盤からかなり大きくなり始めていたが・・・)ので、紹介がないと
誰かわからなかったというのが正直なところだ。
そんなこんなで、開会式に続いて、開幕戦である開催国ロシアと、サウジアラビアの試合が始まった。序盤こそサウジのパスワークも効いていたように見えたが、ロシアの攻守の切り替えの速さに圧倒されるようになり、失点を重ねて、結局は5対0でロシアが開催国の面子を保った。
この試合を見るに、日本代表はやはりかなり苦戦するだろうな、というイメージが強くなった。本戦前の強化試合で、ここまでのプレースピードを持ったチームとやれていないのが実情だろう。そこで日本代表がどこまで踏ん張れるのか心配ではあるが、岡田武史元日本代表監督も言っていたが、我々の代表が試合の臨むのだから、あとは応援するのみなのだ。
頑張れ、ニッポン!!
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(NO.16編集部)